お肉が好きな人は多いと思います。
コショウを振ったり、ニンニクを効かせるととても美味しいですよね。
生姜焼きや焼き肉もとても美味です。
しかし、お肉を食べるとなる時になるのは
カロリーや健康
油もたっぷり摂ることになるので、食べたいけど我慢しなきゃ・・・と考える人も多いのではないでしょうか?
お肉についての現状を知り、どのくらいなら食べても大丈夫なのか
どんなお肉なら安心なのか
色々調べてみたいと思います。
世界経済フォーラム(WEF)では、2030年までの目標として、肉の消費を抑えることを挙げています。
これは表向きには、肉を生産するために、肉のカロリー以上の穀物をエサとして必要になるからだと言われています(他に環境問題もある)。
これは代替肉を進めるための方便の可能性もあるのですが、
実際、肉食は身体にどんな影響があるのでしょう?
もちろん、オーガニックな育て方をされた家畜の肉と
工場生産の如く狭い場所に閉じ込められ、抗生物質まみれのエサで育った家畜の肉を同列に比較することは出来ません。
ここでは一般的なお肉・・・つまりオーガニックでないお肉に絞って見ていこうと思います。
オーガニックに関しては結論になりますが、
オーガニック肉であるなら、食べ過ぎない限り問題はないと思います。
それは自然のものですし、人間の身体に悪影響を与えるものも特に見当たらないからです。
ちなみに、衛生を確保するために、現代の工場生産的な家畜は、抗生物質や殺菌剤でそれを保持しています。
反面、オーガニック飼育の家畜は、そういった薬は一切使いません。しかし、アメリカの衛生局の調査によれば、オーガニックな家畜の自然な飼育方法では、工場生産の家畜よりも(人体に悪影響を及ぼす)菌は少ないことが解りました。
全くもって、違う物、なのです。
※物によって「オーガニックっぽいもの」でしかないものもあります。ご注意ください
それを踏まえて、1日にお肉を食べても問題が無いとされるのは約60gと言われています。
ただし体の大きさや年齢、体質などによっても変わるのであくまで参考程度に考えてください。
閑話休題
一般的に市販されているお肉を見ていきますが、特に肉食の多い国・・・アメリカを中心に見ていこうと思います。
アメリカ人の肉食の度合いでは次のような問題があると調査・研究結果が出ています。
☆心臓病リスク8倍
☆脳卒中死亡率8倍
☆大腸がん死亡率8倍
☆乳がん発症率4倍
☆糖尿病死亡率4倍
☆骨粗しょう症の発症率増加
☆重症のアトピー発症率増加
これらは膨大な疫学調査や各大学の研究により報告されたことです。
この他にも、心臓病に関して、バイパス手術よりも食事改善の方がはるかに病状を改善することが研究により証明されていたり、菜食主義にすることにより心筋梗塞のリスクを大きく下げることも解っています。
なぜここまでの健康被害が出るのでしょう?
もちろん、食べ過ぎも問題ですが、それだけでこの圧倒的な問題は出てこないかもしれません。
一体、我々が食べさせられている肉には、どんな秘密が隠されているのでしょうか・・・?
「アメリカで行われた調査では、アメリカ人が食事で取り込んでいる殺虫剤(農薬)は、実に55%が肉からであることが解りました。」
これは栄養評論家・丸元淑生氏が日刊ゲンダイに寄せたコラムで書かれていた一文です。
肉を食べる量が多いこともこの一因なのでしょうが、それにしてもどういうことなのでしょう?丸元氏はさらに続けます。
「肉の脂肪を頻繁に、かつ多量に摂取すると、末梢循環の悪化が慢性化するだけでなく、血液の粘度が高まって動脈硬化が進む。(中略)健康な人では脂肪の見られない組織ゃ臓器に脂肪がたまっていく。メタボリック・シンドロームも進むのだ。」
他にも1975年に「環境の質に関する評議会」に出されたレポートには
「人間が摂取したDDTの95%は酪農製品と肉製品に由来する」
とされています。
※DDT・・・農薬などで使用されていた。環境汚染や強烈な発ガン性が指摘され、各国で使用中止になっている
なぜこのように、肉製品を食べると身体に農薬が溜まってしまうのでしょう?
この疑問に答えるのは、「まだ肉を食べているのですか?」の著者であるハワード・ライマン氏の言葉が最適でしょう。
「家畜用穀物(つまり家畜のエサ)には、人間用と比べると、驚くほどの高濃度の残留農薬が許可されています。」
「そして家畜は、(農薬などの)毒性物質を摂取するたびに、それらを主に脂肪に蓄積させているのです。」
さらに、問題となるのは生態濃縮された残留農薬だけではありません。
乳牛や家畜を早く成長させるため(コスト削減の為)、エサになどに含ませる”成長ホルモン”も大きな課題を孕んでいるのです。
イギリス人ジャーナリストのJ・ペレラ女史は次のように指摘しています。
「成長ホルモンγBGHが、牛と人間の健康に危険を及ぼす、という証拠は世界中で数多く出されています。なのに、化学薬品業界は強力なロビー活動(圧力工作)でアメリカやイギリスで認可を奪い取り、普及拡大してしまった。」
成長ホルモンは(人間に対しても)非常に多くの毒性が指摘されています。
☆アレルギーの誘発
☆末端肥大症
☆肝臓・腎臓肥大
☆発ガン性
また、成長ホルモンは遺伝子組み換え技術で生産されているものです。
遺伝子組み換え食品の問題点に関してはアーカイブ(⇒ガンになってしまう食事)をご覧ください。遺伝子組み換え食品は様々な分野で広がって行ってしまっていますが、安全性は明らかになっていないのが現状です。
そして北海道大学の調査によれば、
アメリカ産の牛肉と、日本産の牛肉を比較したところ、
成長ホルモンの残留が、
アメリカ牛は約600倍、脂肪部位でも140倍も多いことが解っています。
その分早く成長させて、コストを抑えている、ということでしょうが、さすがに引いてしまうほどの残留量です。
アメリカ産など輸入物のお肉は安いですが、
海を渡るというコストを含めて国産の物より安い、ということにはちゃんと理由がある、ということは覚えておいた方が良いのではないでしょうか?
このように現代の肉食には、数多くの問題があるようです。
何気なく食べているお肉も、実は現代社会を如実に表しているということでしょう。
ちなみに、ソーセージやハムなどの加工肉は、こういったお肉にさらに化学添加物を多量に加えて作られているものが多いのです。
身体に良いかどうかはそれぞれお考え下さい・・・
国をまたぐような大企業は横で繋がっています。
成長ホルモンを使ってまでお肉を作るのも、コスト削減という意味だけでなく、製薬会社の利益にも繋がるからです。
肉を安く提供すれば、それを多くの人が食べれます。
すると、病人が増えます。
製薬会社は儲かります・・・・
という、風が吹けば桶屋が儲かる的なことは事実として行われているのです。
資本主義化でのビジネスマンからすればごく当たり前の行動と言われています(むしろそういう人は会社から褒められる)。
ただ、私自身はお肉を食べることがまったく悪いとは考えていません。
お肉は美味しいので、精神的にも時に味わうのは良いことでしょう。
オーガニック・自然のお肉であるなら問題は大きく減ります。
自然な環境で育てたニワトリのお肉をいただいたことがあるのですが、肉自体はとても硬かったのですが、味は凄く濃かったのを覚えています。鶏のダシが出たスープはメチャクチャ美味しかったです。
同じお肉でも、
工場生産品と自然なお肉では、味も安全性も全く違うのです。
もちろん、良いお肉でも食べ過ぎはいけませんが、適度な量を守り美味しくいただくのであれば、全く問題はないと思います。
もちろん、どちらを選ぶかは、自分次第です。
そこに良い・悪いはありません。
自分にとって最適と思うものを選べばOKです。
さぁ、あなたはどんなお肉を選びますか・・・?
参考文献「まだ、肉を食べているのですか?」