経皮毒、という言葉を聞いたことがありますか?
経皮毒とは、簡単にいえば
皮膚から入ってくる毒素の総称を指しています。
もう少し狭義には皮膚から入ってくる化学汚染物質を指していると思われます。
この経皮毒、実は日常の様々なところで見られます。
多くの人が経皮毒によって影響を受けている可能性もあります。
今回はこの経皮毒がいったいどんなところに潜んでいて、どんな問題があるのか
また、どういったものに注意すればよいのかを調べていこうと思います。
花粉症などのアレルギーの原因という人もいますので、
アレルギー持ちの方も知識として知っておくのは無駄ではないかと思います。
まず経皮毒とは、先ほども書いたように皮膚から入ってくる毒物(化学物質)です。
毒性のある化学物質で極小のものが皮膚の網目をかいくぐって体内に入ってくるわけです。
この毒物は、男性の場合は肝臓に、女性の場合は子宮に溜まりやすいという特徴があると言われています。
なので、当然、妊娠中の方は注意が必要です。
子どものアトピーや花粉症などはこの経皮毒が原因なのではという学者もいます。
現代の食品の多くに化学物質が入っているのはみなさんご存じでしょうし、多少なりとも注意していらっしゃる方もいることでしょう。
しかし、場合によっては経口毒性(化学調味料などの口から入ってくる化学毒性物質のこと)よりも、経皮毒の方が問題が出ることも考えられます。
なぜなら、
経口毒性は肝臓によっていくらかでも解毒・分解される工程が含まれるからです。
ところが経皮毒は、皮膚から入り、直接血管に行き血液に乗って全身に行き渡ることが想定されるからです。
物質によっては特定の臓器で留まり、より強い毒性となって体を蝕んでしまうのです。
経皮毒が入っていると疑われている商品としては、
化粧品
合成洗剤
(合成)シャンプー、リンス
歯磨き粉
などが挙げられます(パッと出てくるものを挙げました。他にもあることでしょう)。
体質もあるでしょうから、
体調がすぐれないな、という方は試しに経皮毒を注意した生活をしてみるのもいいかもしれません。
それで体調が良くなるようなら、あなたの身体は経皮毒に犯されていたのかもしれません・・・
医学博士の竹内久米司氏と薬学博士の稲津教久氏の共著「経皮毒」では次のように警告されています。
「あなたは、さまざまな有害物質を、毎日、皮膚から体内に取り込んでいるのです。化粧品、合成洗剤、シャンプー、歯磨き粉、そして食品中にも多くの有害な化学物質が含まれています。アトピー、ガンなどの病原と言われています。」
「合成化学物質の氾濫と時期を同じくして、原因不明のさまざまな障害が現れた。」
「危険性のある有害な合成化学物質は私たちの日常生活とあまりに密着している。」
テレビでは毎日のように合成洗剤のCMが流れています。
それらはTV局にとっては重要なスポンサーであり、彼らの商品を否定することなど出来ません。
しかし、今から40年以上前になりますが、
政府(当時の科学技術庁)が合成洗剤は中程度の毒物である、ということを公式に認めていたのです。
主に注意する成分として
LAS = 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及び塩
AO = N,N-ジメチルラウリルアミン
DAC = ビス水素化牛脂ジメチルアンモニウムクロライド
AE = ポリオキシエチレンアルキルエーテル
OPE = ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル
NPE = ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
これらは人体に影響があるだけでなく、環境汚染にも関係してきます。
昔使われていた粉せっけんと比較すると、排水の汚染度が粉せっけんの400%上昇することが実験で確認されています。
また、粉せっけんの場合、成分は約1日で微生物により分解されてしまいますが、
合成洗剤は分解されるまで1か月以上かかります。
合成洗剤の場合、水中のミジンコがほぼ全滅することも確認されており、その威力が分かります。
ちなみに、同じく実験により、
合成洗剤より粉せっけんの方が汚れが落ちることも確認されています。
環境にもよく、汚れも落ち、身体への心配も少ない粉せっけん。
果たして我々はどちらを選ぶべきでしょうか・・・?
危険性があるのは合成洗剤だけではありません。
直接皮膚に使うことになるシャンプーやヘアカラー剤、あるいは化粧品なども経皮毒の可能性があります。
配合成分の防腐剤や合成香料、タール系色素、酸化防止剤など多くの毒性物質が含まれ、体内に入っていく可能性があります。
場合によってはそれらがシミやそばかすの原因になるとも言われており、化粧品によってせっかくの美を失うこともあるのです。
赤ちゃんのアトピーなども、
母親の食生活や、合成洗剤、シャンプー、化粧品などが影響して発症したという説もあります。
実際、赤ちゃんが寝るシーツに残留した成分が原因とみられたこともあり、
合成洗剤や柔軟剤、漂白剤を一切やめたら赤ちゃんはどんどん治っていったという実例もあるようです。
ちなみに合成洗剤に触れた赤ちゃんの川崎病の発症率は8倍にもなるというデータもあります。
こんな実験もあります。
粉せっけんをかすかに溶かした水と、洗剤のアタックをかすかに溶かした水の中にそれぞれウニの受精卵の発育を調べてみたのです。
粉せっけんの方は普通に生育していましたが、
アタックの方は奇形が続出し、最終的には死滅してしまった、というものです。
ただし、これらの情報はあくまで一方向からのものに過ぎません。
逆方向からは、キチンと動物実験などを経て商品として発売しているから安全だ。
皮膚が荒れるのもシャンプーや合成洗剤は関係がなく、皮脂が剥離されたことによる2次的なダメージにすぎない、などという意見もあるのです。毒物が身体に溜まる仕組みが理解できない、など・・・
当然、人によって体質が違うので、出てくる影響も違うでしょうし、
経皮毒の情報すべてが本当だとも思えません。
しかし、以前に政府が毒物認定したように、
決して身体にとってプラスになるものでないものであることは疑いようがありません。
また、汚れ落としなどの面からも、特に必要なものでもないことは解ります
絶対に今すぐ排除しろ、などというつもりはありませんが、
少なくとも体調に不安のある方や、皮膚の炎症など心当たりがある人は、いったんそういった商品を辞めてみるのはアリだと思います。
その結果、それぞれが判断していけばいいのです。
最後に無添加のせっけんをご紹介しておきます。
もし興味ある方、身体に間違いのないものを使いたい方は参考にしてみてください
⇒洗濯石鹸
⇒シャンプー
⇒せっけん
⇒歯磨き粉
派生商品も色々あるようですよ