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八百万な日本の神様を解りやすく紹介します 古事記・日本書紀など

古事記、日本書紀などの古文書に登場する日本の神々。日本人には馴染があるようでも、詳しく聞かれるとよくは知らない・・・そういう方も多いともいます。
アマテラス、スサノオなど興味はあっても数は多いし、名前は長いしでなかなか入っていけないかもしれませんね(私もそうでした)。
そこで今回は、日本の八百万の神々をなるべく重要なポイントだけに絞って分かりやすく紹介していこうと思います
※ちなみに古事記や日本書紀だけを比べても神様の性格や経歴が違ったりしています。他の古文書も合わせてみると混乱してくるので、その辺りも含めて掻いつまんでお伝えします

※神様は柱と数えます

※用語解説
高天原・・・至美天球とも。神々が住む場所
国譲り・・・この世界を神々に譲ることになった事柄。
天孫降臨・・・天の神(天津神)がこの世界に降りてきたこと

 

 

天照大御神(アマテラスオオミカミ)

日本の八百万の神々の頂点に立つ最高神と言われているのが天照大御神。太陽の女神であるとされています(男性説もあり)。日本の総氏神であり、伊勢神宮に祀られる皇室の祖神でもあります。
すべてのエネルギーの基となる太陽を神とする宗教は数多くありますが、それが女性の神であるのは他には知りません。
最高神と言っても、アマテラスが全ての神を創ったというわけではなく、アマテラス自身は伊邪那岐(イザナギ)の左目から生まれています。妻を追って黄泉の国へ行ったイザナギは、戻ってくると穢れをはらうために海で禊をした時に誕生したとされているのです。
アマテラスの誕生を喜んだイザナギは自分の玉飾りを授け、高天原を統治するよう命じたと言います。

ちなみに禊のときに一緒に、右目からは月読命(ツクヨミノミコト)鼻からは素戔嗚尊(スサノオノミコト)が生まれており、この3柱を三貴子(みはしらのうずのみこ)と言います。

アマテラスで有名なのは天岩戸伝説でしょう。スサノオの暴力に恐怖と怒りを感じたアマテラスは洞窟の中に閉じこもってしまいます。太陽の神が閉じこもり、光を失った世界に困り果てた神々は相談し、岩戸の前でお祭りをして、何事かと出てきたアマテラスを引っ張り出し、世界に光が戻った、という話です。
世界をあまねく照らす神が日本の主神というのは、国旗ともマッチしており、また女性がモチーフというのも日本的でとても素晴らしい存在です。

 

 

伊邪那岐命・伊邪那美命(イザナギノミコト・イザナミノミコト)

アマテラスの生みの親でもあり、日本を作ったとされるのが伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)です。一般的には男と女のペアの神様とされている。
2柱は別天津神(ことあまつかみ)から譲り受けた天沼矛(あめのぬぼこ)で混沌とした大地をかき混ぜ、矛から滴り落ちてできた土地が淤能碁呂島(おのごろじま=現在の淡路島と言われている)となったとされています。
その後、2柱は大八島と呼ばれるいわゆる日本列島を完成させます。
さらにアマテラスを始め35柱もの神を生み出し、まさに日本の創造神と言えるのがイザナギ・イザナミの2柱です。

しかし、イザナミが火の神・火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)を生んだ際に傷を負い、それが元で死んでしまう。悲しみに暮れるイザナギは、イザナミを追って死者の世界である黄泉の国へ行く。しかし、変わり果てたイザナミを見たイザナギは恐ろしくなって逃げ帰ってしまう。
そして帰還したイザナギは黄泉の国での穢れをはらうために海で禊を行い、そのさいにアマテラスやスサノオが生まれることとなるのだ。
夫婦であるのに、死別してからアマテラスが生まれるなど実に不思議なストーリーが面白い。

 

 

月読命(ツクヨミノミコト)

月読命は三貴子の1柱で、イザナギによって夜の世界の統治を託されました。
月の満ち欠けは農耕や漁と密接な関係があるため、古来より農業・漁業の神様としても崇められてきた。

日本書紀によれば、姉アマテラスの使いとして地上にいる食物神ウケモチを訪ねたさい、ツクヨミを持てなそうと口から様々な食べ物を出したウケモチを見ると、これが無礼だと激怒。ウケモチを切り殺してしまった。
するとウケモチの亡骸から5種類の穀物が生まれ、アマテラスがその種を採り広めたという話がある。

しかし、アマテラスは食物神ウケモチがツクヨミに切り殺されたのを知ると怒りこれを許さず、2度とこの弟と会おうとしなかった。その結果、この世が昼と夜に分かれた、ということである。

 

 

素戔嗚尊(スサノオノミコト)

三貴子の1柱でありながら、若いころは手の付けられない乱暴者であったスサノオ。
高天原で神殿に汚物をまき散らしたり、馬の皮を剥いだりと暴れまくり、ついにアマテラスに追い出されてしまう。
しかし、スサノオは降り立った出雲の地で一変する。

人間を苦しめていた八岐大蛇を酒の酔わせ、退治したのだ。この時、八岐大蛇の切り刻んだ身体から出てきたのが「草薙の剣」であり、アマテラスに献上することでこの姉弟の仲は回復した。
さらに八岐大蛇の生贄になるはずだった櫛名田比売(クシナダヒメ)を妻に娶り、夫婦仲良く暮らしたという。

荒くれ者が悪者を退治し、円満な家庭を築くというのが印象深いヒーローなのです。

 

 

火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)

ヒノカグツチはイザナミから生まれたが、出産のときの傷が原因でイザナミは死んでしまうのは前述のとおり。
そのさい、イザナギは悲しみに暮れ、怒りをヒノカグツチに向けるしかなく、なんとヒノカグツチを殺してしまう。

しかし火の神であるヒノカグツチは死の際に多くの神々を誕生させる
石鎚の神、山の神、火の神、龍神など16柱を残し、中には軍神タケミカヅチも含まれている。

ヒノカグツチは火の神であったことから、製陶や鍛冶の神様としても信仰されてきたが、江戸時代以降は防火の役目も加わり、ヒノカグツチを祭神とする秋葉信仰も広まった。
秋葉と名がつく神社地域は、ヒノカグツチが関連している可能性は高いだろう。

 

 

櫛名田比売(クシナダヒメ)

スサノオの妻であり、後に重要な神であるオオクニヌシの祖先になるのがこのクシナダヒメだ。
クシナダヒメは八岐大蛇の生贄になるところだったが、スサノオにより助け出され、後にスサノオと結ばれ仲睦まじく暮らしている
そのため、縁結びや夫婦円満の神としても祀られている。
また八岐大蛇が水の神の化身であったという説もあり、水の暴力(川などの氾濫)から生き抜いた、というところから五穀豊穣の神としての役割も担っている。

スサノオが八岐大蛇を退治に行ったときには櫛に化けてスサノオに同行していたという。

 

 

大国主命(オオクニヌシノミコト)

日本という「国」を作り上げていったとされる重要な神様がこのオオクニヌシだ。
アマテラス、スサノオに並ぶほどのビッグネームと言えるだろう。

オオクニヌシで有名な話は「因幡の白兎」だろう。
ワニ(サメ)を騙して海を渡ったウサギは怒ったワニに皮を剥がれてしまう。オオクニヌシの兄たちは悪ふざけで海水をかけると治るなどと言い、海水で痛がるウサギを見て笑っていた。それに対しオオクニヌシは真水で洗い蒲の花で寝ると治ると教え、ウサギを助けたのだ。

オオクニヌシは国づくりを進めながら6柱もの女神と結ばれ、公私ともに国の発展に寄与した神様だ(妻の中にはスサノオの娘である須勢理毘売命(スセリビメノミコト)もいた。)

ちなみにオオクニヌシはアマテラスやスサノオなどの高天原の神々=天津神ではなく、天孫降臨の前から地上にいた=国津神であったという。

 

 

 

少名毘古那命(スクナビコナノミコト)

オオクニヌシの右腕として国づくりに尽力したのがこのスクナビコナである。
スクナビコナはガガイモの実を割ってできた小さな船に乗って登場する。つまり非常に小さい神様だったのだ。

しかし形は小さくとも、非常に有能な神であった。特にお酒と医療に関して大きな功績を残したとされ、今でも酒造メーカーや製薬会社で祀られている。他にもオオクニヌシが病に倒れた際に温泉の湯で治したことから温泉の神としても崇められている。

国の発展に大きな力を発揮したスクナビコナだが、ある日穀物の粟の草の反動を利用して常世の国へ帰ってしまう。突然のことに、オオクニヌシは大きく嘆いたという。

 

 

武御雷之神(タケミカヅチノカミ)

地上の国を治めていたオオクニヌシだが、高天原から使者が来て国を譲るように言われていた。オオクニヌシは事代主神(コトシロヌシノカミ)に相談し、国を天津神に譲ることに決めるが、最後までそれに抵抗した勢力もいた。建御名方神(タケミナカタノカミ)がそれにあたる。

この力自慢であったタケミナカタを楽々と退けたのが武御雷之神(タケミカヅチノカミ)である。これにより、国譲りは行われることになる。
※国譲りは「葦原中国平定(あしはらのなかつくにへいてい)」とも言う

剣神タケミカヅチはこれだけでなく、神武東征のさいにも紀伊半島の熊野でピンチになった神武天皇を神剣を持って助けたりするなど、非常に武力に長けた神様であった。

その強さから今では地震の神として崇められている。

 

 

邇邇芸命(ニニギノミコト)

邇邇芸命(ニニギノミコトは)天孫降臨の際、アマテラスが遣わした神である。アマテラスの孫にあたる。

ニニギはアマテラスから三種の神器(勾玉、草薙剣、八咫鏡)と、高天原の神聖な稲穂を授かって地上世界に降り立った。
地上を瑞穂の国にするという使命もあったのだという。

ニニギは地上に降り立つと木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)に一目惚れし求婚する。これに喜んだコノハナノサクヤの父・大山津見(オオヤマツミ)は姉の石長比売(イワナガヒメ)も一緒に献上する。
しかしイワナガは容姿に難があったためニニギはこれを受け取らなかった。
これを見たオオヤマツミは、「イワナガヒメは邇邇芸命の子孫の命が岩の如く揺るがないようにとの願いが込められていたのに。それをお返しになるとは、子孫の命は脆くはかないものになりましょう」と言った。
事実、古文書を見るとニニギの子孫は寿命が短くなってしまっている。

一方、コノハナノサクヤは富士山をご神体とする「富士山本宮浅間大社」に祀られるなど富士山に縁のある神として崇められている。
ニニギとの間に3柱の御子をもうけ、その中の火遠理命(ホオリノミコト)の子どもには初代天皇・神武天皇が生まれている。
現代へと続く家系となっているのだ。

 

 

造化の三神(アメノミナカヌシ、タカミムスビ、カミムスビ)

造化三神とは、天地開闢(この世の始まり)のときに宇宙の創造を行ったとされる3柱の神様のことである。
天之御中主神・高御産巣日神・神産巣日神の3柱のことであり、それぞれが宇宙に欠かせない要素を創りだしている。

天之御中主神は神々の頂点に位置し、宇宙の中心に存在するという根源的な神
高御産巣日神は物を生み出す力の持ち主で高天原の最高神
神産巣日神
は万物の生成に裏から力を与え、神々を援助する力を持つ

造化三神は基本的には最初に出てきて宇宙生命の生成を行うのが主な役割ではあるが、御産巣日神(タカミムスビ)は、国譲りの際にアマテラスと共に高天原での会議を呼びかけたり、神武天皇に八咫烏を送るなど要所で顔を見せている。

全ての神々の始まりがこの三神なのである。

 

 

天之常立神(アメノトコタチノカミ)

天之常立神(アメノトコタチノカミ)は出来たばかりで形が定まっていない世界を、きちんとしたものに形作った根源的な神様である。混沌(カオス)なものであった世界がアメノトコタチによって今の宇宙が出来たと言える。

天之常立神の意味も「永久無窮の天を神格化したもの」であるから、非常に抽象的である。

ちなみに先の造化三神をこのアメトコタチ、さらにウマシアシカビヒコジを合わせて「別天津神5柱」と言われている。

この別天津神5柱は上記のとおり、宇宙の創成など人間には想像もつかない非常に抽象的で壮大なことをやっているため、実際に祀られている神社は少ないのも事実だ。
出雲大社ではアメノトコタチも祀られているが、国津神の代表であるオオクニヌシも一緒に祀られている。

 

 

国之常立神(クニノトコタチノカミ)

我々が普段生きているこの大地(地球)に宿っているとされる神が国之常立神(クニノトコタチノカミ)である。
古事記では造化三神から話が始まるが、日本書紀では一番最初に出てくる神様はこのクニトコタチだ。
地がようやく固まった時に葦の芽のように現れたのが最初の姿である。

中世の頃に出てきた代表的な神道である伊勢神道や吉田神道では根源神、八百万の神々の中心に置かれるなど、きわめて重要な神として見られている。

また出口王仁三郎で有名な大本教と関連のある「日月神示」は自動書記(高次の存在がヒトに書かせる神がかりのこと)で書かれたとされているが、この「日月神示」を書かせたのがクニトコタチ(艮の金神)であるとされている。

 

 

さいごに

日本にはまだまだ神様がいますが、全部は紹介しきれません。
また前述のとおり、残された古文書によって神々の性格や活躍が違ったりしていますのでそのあたりはご了承ください
参考までに竹内文書の記事もあるのでそちらとも比較してみてください。

 

また機会があれば他の神も紹介してみたいと思いますのでよろしければご覧ください

showma

健康に楽しく暮らしていきたい。子供たちに明るい未来を用意しておきたい。そんな気持ちが親を動かします