現在の世の中は資本主義社会です
なので世の中の流れは金の流れを見ればだいたい解ります
(本当は歴史から追っていくのがベストだと思いますが)
今日は非常に簡単に世界経済の状況を見ていきたいと思います
国別に何か国か見てみましょう
それだけでもだいぶ見えてくるはずです
POINT
- 現状の世界状況が見える
- 経済の話が出来るようになる
- 世界の仕組みが少し見えてくる
目次
日本の状況
まず日本から
日本は10月から消費税が10%にあがります
これは何故なのかというと、
法人税(企業からの税金)を減税した補填をするためです
経団連などの要請により、企業からの税収を減らさなければならなくなった安倍政権
その分を消費税増税で庶民から取ろうというわけです
つまり、日本国の財政が問題で増税しているわけではありません
ちなみに日本政府の現在の借金は
約1,000兆円です(国民一人当たり約800万円と言われる)
しかし、日本は他国に対して差し引き300兆円以上の債権を持っています
↑300兆円を貸してあげてるってことね
つまり日本の借金は、他国に対する借金ではない、という事です
では誰から借金しているのか
正解は、日本国民から、です
政府は銀行を通して日本国債を買ってもらうなどして歳入を調整しています
そして銀行は我々日本国民の預けたお金(預金)で国債を買っています
日本政府に金貸しているのは日本国民です
※正確に言えば日本銀行からも借りています。ただ中央銀行である日本銀行は55%が政府の出資なので実質的には親兄弟から借りているようなものです
極々簡単に書いていますが、相対的に見て、
日本国は破産が目の前に迫っている国とは到底言えないでしょう
・・・・本当は不可解な税収と歳出の話もしたいのですが、長くなるのでまた今度
インドの状況
次は何故かインド(笑)
もちろん、ネタがあるからです
インドでは現在、
低価格住宅向けローンの延滞が急増しています
2008年に起きたリーマンショックの引き金とされるサブプライムローン問題と似たような状況だという事です
もう少し具体的に言うと、
インドにあるグラミン銀行などが行っている低所得者層向け融資である「マイクロファイナンス」が実質破綻しているということなのです
この「マイクロファイナンス」は低所得者層向けなのに高金利で金を貸し、
当然回収できず、
追い貸しして回収できているように見せかけ(これを自転車操業という)、
もはや破綻目前
ということらしいです。
これが明るみに出れば20兆円以上の不良債権が発生すると見られ、同国経済に大きな打撃を与えるのは間違いないでしょう
中国の状況
中国は少し前からバブル崩壊間近・・・
などと言われてきており、経済も停滞しているともっぱらの評判でしたが、
実際は、
バブルの崩壊した隣国(日本)を反面教師に経済活動を意識的に抑えているというのが実情です
なので、中国は少しずつでも経済成長を続ける可能性があると見れます
ただ中国国内ではインド同様、
サブプライム型の融資が急増しているのは注意点でしょう
これは中国で空き家を埋めるために積極的に住宅融資を行ってきたことの反動で、
インドと同じ理由で借金を返すために借金をして、借金だけが雪だるま式に増えているそうです
アメリカの状況
アメリカではFRBが2008年のリーマンショック以来、初の利下げを行う方針のようです
ニューヨーク連邦銀行のウイリアムズ総裁は
「個人消費は堅調で、米経済は好ましい状況」
と言っていますが、現実的にはかなりは疲弊していると読めるでしょう
膨張している不良債権が金融機関を圧迫し、次の金融危機も危惧しなければならないのが正直なところ
アメリカも懲りずにサブプライムの消費者ローンが日本円にして20兆円ほどあるようで、注意が必要です
アメリカと言えば経済復興の為戦争を行うのが常道でしたが、今回も同じ手を使うのでしょうか・・・?
ただアメリカの最大の強みは軍事力と基軸通貨を持っているという点
この2点でアメリカは国としての体裁を保っている言っても過言ではないでしょう
韓国の状況
韓国の経済状態も良いとは言えません
国内の航空会社はすべて赤字
サムスンなどの国内企業も軒並み利益を減らしています
酷いと1/3ほどになっています
また国民性なのか解りませんが、ローンの利息だけを返済して元本返済をしない債務者が多数いるそうです(朝鮮日報によると7から8割が利息のみの返済になっているという)。
ただ韓国は先進国と比べても現状では国家債務比率(GDPに対しての負債比率)が低いのは救いでしょう。
とは言え、韓国は対外債務の割合が多く(つまり外貨建て借金が多い)、通貨であるウォンもだいぶ安くなっています
以前1997年に韓国はデフォルトしたことがあるのですが、その時にちょっと似ているのはイヤな感じですね
さらに韓国の大企業のほとんど全てはすでに外国資本に乗っ取られているという事実も覚えておいてよいのではないでしょうか(もっとも外資乗っ取りに関しては日本も似たようなものですが・・・)
※デフォルト=簡単に言っちゃえば借金を踏み倒すこと
現在の文政権もどうも人気がなく(前述の経済悪化も一因)、情勢不安なのが実情のようです
世界情勢まとめ
と、いうわけで非常に簡単にではありますが、世界の数か国の現状をレポートしました
まとめますと、
世界には経済的な時限爆弾が既に設置されている
それは世界的に大きなショックを与える可能性のあるものである
ということが見て取れます
問題はいつそれが爆発するのか、ということですが・・・
これはさすがに解りません
そもそも自動で爆発するのか、
それとも爆破スイッチを持っている人がいるのか、
それすら分からないのですから
しかし、資本主義というのは人口にしても消費にしても、増大していく、というのが前提になっている考え方なので(少なくとも私はそう解釈している)、
有限のものを商品(媒体)としている場合、必ず限界が来ます
また、日本の社会に目を向けると、
大企業と政治家たちは自らの利益だけを大切にし、庶民は切り捨てるのが今の政権の方針です
それは先に書いた日本の状況を見ていただければ解ると思います
今後、正社員はさらに数が減っていくでしょう
正社員も含め、賃金は減っていくでしょう
社会保障も少しずつ減らされていくでしょう
官僚の天下り先は増えていくでしょう
税金も増えていくでしょう(実は消費税は0%=無くしても日本経済は回ることは明らかになっています)
何もしないで行くと、資本主義の大前提のとおり、資本を持っているものだけが人間らしい生活を送れる世の中になります(これは大げさではありません)
なので、知っている人が、まだ知らない人に伝えていくのがとても大切になってくると思います
そうして多くの人と人が繋がっていくのが、人間がより良くなっていくための力になることでしょう
まずは簡単な世界情勢から、いかがでしょうか