世界を蝕む!?銀行とは  銀行・中央銀行を分かり易く解説します 銀行の正体

皆さんの生活の身近にある銀行

銀行にお金を預けたことのない人はほとんどいないでしょうし、身近に感じないようでも、現実的には色々とお世話になっているものです

何せ資本主義の権化たるものですからね

 

しかし、その銀行が

実は我々を蝕み、

不幸の元凶になっていると言ったら、皆さんどう思われるでしょうか?
(ちょっと言いすぎかな?)

GNH(国民の幸福度を表す指標)で幸福度が高いことで一時期有名だったブータンも、1960年代に銀行が出来(それ以前は鎖国の国だった)、1982年にほぼそれの上位組織にあたる金融管理局が出来てからは、国民幸福度は下がり続けているようです(近年のランキングでは90位あたりです。)

もちろん、このGNH調査がどこまで本当の幸福度を表しているかは解りませんし、その因果関係も不明です

しかし以前のブータン国内調査では97%もの人が幸福であると答えていたのに対し、現在では幸福と答えた人は40%にも満たないという現状は一考するべきデータです。

なぜ、このように銀行というものに疑問を持ち上げるのか
それは銀行には普段の生活では目に入らない機能があるからです

その機能が、我々を苦しめている・・・可能性があるのです

銀行の本当の役割とは?
一緒に調べてみませんか?

 

銀行及び中央銀行とは


まず、銀行というものを簡単におさらいしてみましょう

銀行の仕事、中身とは、
簡単に言えば、

①お金を預かる
②お金を貸す
③お金を運用する
④その他付随業務

大きく分けてこの4つになるかと思います。

ひとつ注意点は、
①のお金を預かる、ということについて

これは我々市民からすれば、お金を預けているのではなく、お金を貸しているのです(だから利息が発生する)。つまり銀行にお金を預けている、という表現からしておかしくて、「銀行にお金を貸している」が正しいのです。

そして、銀行はこの借りたお金を、第3者に又貸しします。これが②に当たります。ここで、①に渡す金利より大きな利息をかけ、利益を出すのがひとつ

③は、借りたお金を使い、株を買ったり社債を買ったりCLOを買ったりして運用します
※CLOとはローン担保証券の事で非常に危険な金融商品

④は事務仕事からの手数料などです

以上が銀行の非常に大まかな仕事です。

 

そして、「銀行の銀行」
と言われるものが中央銀行、日本で言うところの日本銀行になります
中央銀行には大きく3つの役割があるとされ、

①発券銀行
⇒これはお金(通貨)を作って発行する仕事

②発行したお金を利子を付け、政府や市中の銀行に貸し出す(銀行の銀行)

③政府のお金を管理しながら国の物価安定を担う

この3つが主な仕事になります
個人的にはお金を貸しといて管理するって・・・と思いますがね
以上が簡単な銀行、及び中央銀行の役割・仕事です

 

中央銀行の歴史


では以下に中央銀行の歴史と中身を見ていきましょう

世界最初の中央銀行は1668年設立のスウェーデンのリクスバンクだが、
現代中央銀行のモデルとなったのは1694年に創られたイングランド銀行です。

 

なぜイングランド銀行が現代中央銀行の元祖と言えるのかというと、

  • 通貨の独占発行
  • 金利を付けての政府への貸し出し

これらを行ったからです。

当時のイングランド国王ウィリアム3世は、他国同様戦争に明け暮れていましたがその戦費が足りなくなりました。税金や銀行(中央銀行ではなく普通の銀行)からも借りて工面していましたが、無理をし続けどうにもならなくなっていました。

そこへパターソンという人物が、
「金を貸してやるから自分たちの銀行に銀行券(紙幣)の発行を認めろ」
と言ってきたのです。

何としても戦争を続けたい国王ウィリアム3世はこの条件を飲みます。
つまり、完全民間会社に通貨発行権を認めてしまったのです。

通貨発行権の重要さを知らなかったウィリアム3世

パターソンらは僅かな準備金で大量の紙幣を流通させました(流通させた175万ポンドのうちパターソンらが用意したのは3万6千ポンドでしかなかった)。

このように僅かな元手で多くのお金を貸し出す(生み出す)仕組みを「信用創造」と呼んでおり、現代の銀行でも使われている仕組みです。

その1年後に銀行から追放されたパターソンはこう述懐しています。
「銀行はカネというカネから利益を生み出しており、そのカネも、みな無から作ったものだ」

それから更に約100年の後、
既に大富豪であったロスチャイルド家が大株主になり、事実上イングランド銀行を支配下に置きます。「ロスチャイルド家のいないイングランド銀行は無い」と言われたほどです。
こうして完全民間銀行であったイングランド銀行は、通貨発行権と共にロスチャイルド家へその権力が移ります。

中央銀行のポイントは以下の通りです

  • 無から有を創造する仕組みが出来た
  • その仕組みは国のものでは無く、民間のものである

 

 

各国に出来てゆく中央銀行


その後、世界各国に中央銀行は出来ていきます。
前述したとおり、中央銀行は正に金のなる木です。
そして市中の銀行はその枝葉。
民間人である彼ら一族は世界中にその木を植え、枝葉を広げていったのです
無から有を生む魔術と共にイングランド銀行を皮切りに、

イタリア銀行、スペイン銀行、ロシア中央銀行、中華人民銀行、スウェーデン国立銀行、オーストラリア準備銀行、スイス国立銀行、インド準備銀行・・・などなど、現在では中央銀行のない国の方が少ないです。
注:中央銀行のない国は世界で僅か5カ国に過ぎない。北朝鮮、キューバ、リビア、スーダン、イランの5カ国。イランが叩かれている理由がここにもあります

アメリカにもFRB(アメリカは厳密に言うとちょっとややこしいが)、日本にも日本銀行があります。また、欧州連合としての中央銀行である欧州中央銀行もあります。

当然、日本銀行も完全な国の機関ではありません。
日本銀行の持ち株55%は政府が所有することに決まっていますが、残りの45%は政府以外の民間人の所有となっています。
その45%の株式所有者は非公開とされています。
なぜ非公開かは不明

ちなみにちょっと財布の中のお金で確認してみてください
硬貨を見てみると、
「日本国」と刻印されていますよね
つまり硬貨(1円~500円)は日本国政府が発行しているという事です

次に紙幣をご覧ください
「日本銀行券」と書かれており、「日本国」という文字はどこにも見られません
お札(1,000円~10,000円)は日本銀行とその株主が発行しているのです

硬貨の原価は

500円⇒30円
100円⇒25円
50円 ⇒20円
10円 ⇒10円
5円 ⇒ 7円
1円 ⇒ 3円

作る事で赤字になる硬貨もありますが、作って→市中に出す時に利益が出ます。
これが政府の利益。しかし通貨の中で硬貨の量は決して多くはありません

対して紙幣は
千円札 ⇒15円
五千円札⇒20円
一万円札⇒22円
スゴイ利益率(笑)

つまり、通貨発行権は現実的には日本銀行が持っていると言えます。
また日銀のトップである日本銀行総裁は、選挙などではなく、関係者の一存で決められます。
実質的に日本のお金の実権を握る日銀総裁こそ、「日本国の王」という専門家もいます。
※FRBについては色々と話があるので別記事にしたいと思います
こちらでどうぞ 

 

 

 

中央銀行のボス、BIS


↑BIS(国際決済銀行)
このように銀行というのは中央銀行でも市中の銀行でも、一部の人間の利益の為に作られたものです。
そして、各国の中央銀行を束ねる国際決済銀行(BIS)というものもあります。
BISは中央銀行の中央銀行とも言われています。
BISはスイスのバーゼルに本部を置き、これを取り仕切っているのは代々ロスチャイルド家だと言われています。

 

各国の中央銀行総裁は定期的にこのBISが仕切る会議に出席し、指示を受けます。
ここで通貨の供給量などが決められており、これらの事から、中央銀行は事実上はBISの下部組織だと言えます。

歴史を振り返ると、
モンゴル帝国第5代皇帝クビライ・カーンは
当時使われていた銅銭を排除し、「交ショウ」(ショウは金偏に少)という紙幣を中国全土でばら撒きました。

←金を刷りまくったクビライ・カーン

これを見た臣下のマルコ・ポーロは
「クビライは世界中の財宝を買えるだけの紙幣を作った」
と語っています。

このように権力者(通貨発行権者)がその気になれば、いくらでもお金を造って自分のものに出来る所が怖い所です
現在は世界で使われているお金の90%以上が通貨ではなく、数字上のものだけになっていますが、これではお金を造る権利のある人たちは、紙幣を作るコストすらかからなくなったしまったという事です・・・・
⇒つまり、各国が勝手に通貨を作らないように見張っているのがBISという事ですね

 

 

悪魔の仕組み・利子


利子は現代社会では当たり前のように使われています
お金を借りたり、貸したりしたときに発生するものですね
ローンを組めばほぼついて回るものなので、利子を払ったことがある、という人は非常に多いと思います
しかし、利子は実はかなり酷い仕組みなんです
※利子と利息は同じ意味です。言葉の使い方が違うだけ

例えば
世界の人口が10人だったとします
そして世界に回っているお金(通貨)が1,000円だとします
つまり、1人当たり100円程度を持ち、それを上手く回し世界が成り立っていたとします。
※(そして世界はこれでバランスが成り立っているので、1人100円なければ生活が成り立ちません。逆に100円あれば安定した生活が出来ます。)
その中で1人(A)が別の1人(B)に10円を貸しました。
その際、利子として返済時に1円多く返してもらう契約をしたのです。
この時点で、世界のバランスは崩れました。

ちょっとしたクイズなのですが、
なぜバランスが崩れたか、お解りになるでしょうか・・・?

 

(答え)
利子の1円が発生してしまったため、
世界で回るお金の総量は1,000円から1,001円に変わってしまいました。
しかし、出回っている通貨は1,000円分しかありません。
利子の分の借金を返すため、存在しない1円を捻出しなければならなくなりました。
Bが他の誰かからお金を融通したとしても、返済期限がきたとき、いずれ誰かのお金が必ず足りなくなります
10人の中のA以外の誰かの生活が破綻することが確定しました。
Aはその破綻者の土地や財産を借金のカタに奪いました。
これを繰り返したAは、世界を征服しましたとさ・・・
非常に簡単に書きましたが、このように利子は、破産者を生み出す魔法です
こうして国際銀行家たちは、市井の人間から土地や家を奪い、自分たちはお金を刷って蓄財しているのです。

 

 

まとめ


勘違いしてほしくないのは、銀行に勤めている人が悪い人、ということでは絶対にない事です

当たり前ですが、人情溢れる良い人もたくさんいらっしゃることでしょう
私が言いたいのは、
世の中はこういう仕組みがあるんだよ、ということです

そしてその仕組みの中に銀行という役割が存在しているのです
この仕組みが、我々の生活に、幸せに寄与しているのかどうか・・・
是非考えてみてほしいと思います
※それと個人的に、例え少額であっても借金はオススメしません。利子の支払いは本当にムダ金です

本当はもう少し書きたいこともあるのですが(金兌換性とかニクソンショックとか)、さすがに長くなってきたので今回はここまでにします

記事にありましたアメリカの中央銀行FRBに興味のある方はこちらもどうぞ

⇒(FRBの記事です)

私は、お金というものは非常に便利な道具だと思っています
少なくとも物々交換よりは効率的で人間社会に必要なものだと思っています。
しかし、お金は人が便利に生活するための「道具」に過ぎないのではないでしょうか?
現代はこの「道具」が異常な価値を持っている・・・

そんな気がしています

showma

健康に楽しく暮らしていきたい。子供たちに明るい未来を用意しておきたい。そんな気持ちが親を動かします