なぜ憲法改正? わかりやすく解説しつつ、日本国憲法を見てみる

近年、自民党が常に言っているのが、
日本国憲法の改正です

 

 

特に(元)安倍首相なんかはとにかく憲法を変えたいんだな・・・と見ていて思ってしまいます。

しかし、実際、憲法改正とはどんなものなのでしょうか?
(元)安倍首相や与党にはどんな思惑があるのか

反対している人は何故、反対するのか

そもそも日本国憲法とは何なのか

今回はこれらをなるべく分かり易く見ていきたいと思います

 

 

 

日本国憲法とは何なのか

まずは一番最初に、現状の日本国憲法についてみてみましょう

すべてはそこから

 

日本国憲法は戦後間もない昭和22年に施行されました。
同法10条により、憲法が日本の法体系における最高法規に位置付けられています。

 

内容は細かく見ていけばキリがありませんが、大きく三大原則とされる

✅「国民主権」(国民が主役であるという事)

✅「平和主義」(戦争をしないという事)

✅「基本的人権の尊重」(全ての国民に人間らしい生活を保障すること)

を基本理念として書かれていることになっています

 

これをよく表しているのが所謂前文と呼ばれる部分になります。
下記に引用しておきますが、面倒な方は読み飛ばしてください

日本国憲法前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

 

その他、日本人の三大義務として

  • 教育の義務(26条2項
  • 勤労の義務(27条1項)
  • 納税の義務(30条)

が書かれてることや、

天皇は日本の象徴であるとすること(1条)
などがポイントになるかと思います

 

日本国憲法の元になったものは一般的に、ルソーの社会契約論が基礎になっていると言われています。

しかし、もう少しよく調べてみると、ワイマール憲法との酷似を指摘する人もいます。
自民党の作成した憲法改正推進マンガ
PDFです
https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/pamphlet/kenoukaisei_manga_pamphlet.pdf

これによると、アメリカ人が作ったことになっているのですが、正確に言えばユダヤ人が作っているようですね(この漫画ではワイマール憲法の事は触れられていません)

 

少し横道にそれるかも知れませんが、
ここでワイマール憲法についても見てみましょう

なぜなら、ワイマール憲法と日本国憲法には同じ点が多々あり、
そこに日本国憲法の問題点も見えてくるからです

 

 

日本国憲法の元になったワイマール憲法とは

前述したように、日本国憲法及びワイマール憲法はユダヤ人によって作られています。

もちろん、ある意図をもって作られたわけですが、今はそれは置いておいて、肝心のワイマール憲法の中身についてみてみましょう

 

ざっくり説明しますと、

ドイツは1871年からドイツ帝国なっており、1918年にドイツ革命によりそれが崩壊。次ぐ翌年に国民議会により制定されたのがワイマール憲法です。

 

ワイマール憲法の特徴は、

  • 国民の直接選挙による大統領制(大統領の権限が非常に大きかった)
  • 国民主権
  • 20歳以上の男女平等の普通選挙制
  • 社会的人権の尊重(生存権や労働権、義務教育など)
  • 二院制(国家議会と国家参議院)

などがあげられます。
日本国憲法に近いのが分かると思います

 

ワイマール憲法は、当時、もっとも民主的な憲法として非常に注目されました。

しかし、ワイマール憲法はわずか14年でその姿を消します

 

制定から14年後の1933年、ナチスの台頭によりその姿を消します。

この際、なぜ世界で最も民主的である憲法が、軍事クーデターでもなく、憲法改正でもなく無くなってしまったのか?

 

これはナチス(ヒトラーやヒンデンブルグ)がワイマール憲法の大統領の権限の一つである緊急事態要綱(緊急命令権)を悪用したからだとされています。

←ヒトラーとヒンデンブルグ

 

折しも、時は1929年の世界大恐慌の後、ドイツ国内も非常に荒んでおりました。

更にドイツは第一次大戦の賠償金で借金まみれ
これを利用し、緊急権を発動。ワイマール憲法自体を打倒してしまったのです。

ちょっと蛇足なりますが、ワイマール憲法を作ったのもユダ金、ナチスに資金提供したのもユダ金、ちなみにユダ金はワイマール憲法に瑕疵があったのも一部は認めています。そしてワイマール共和国自体がユダヤ人の国家にしようとしたという説もあり、情報が錯綜しており真実が掴みにくくなっていると感じます。

 

もう少しワイマール憲法に付け加えると、
ワイマール憲法には自由と平等という言葉は散見されます(これは日本国憲法も同様)

しかして、これらを作った側はそもそも
自由と平等は両立性がない、と認識していたそうです

つまり、自由でありながら平等であることはない、と知っていたという事です
そして、両立しない2つのものを無理やり繋ぎ合わせた(ように見せかけた)のが「民主主義」という魔法の言葉だったとあるユダヤ人は言っています。

 

ともかく、
ワイマール憲法は日本国憲法の元になっている点
そのワイマール憲法は14年で歴史から姿を消したこととその理由
 民主主義という魔法の言葉

以上のような点が注目するところだと思います

 

 

憲法改正のポイントを見てみる

自民党が改憲のポイントとして4項目上げているものがあります

それは以下の通り

  1. 自衛隊について
  2. 合区の解体
  3. 教育の充実
  4. 緊急命令権の追加

ちなみに改憲草案が気になる方は以下からどうぞ

http://constitution.jimin.jp/document/draft/ (自民党のHPです)

 

上記4項目、順番に、簡単に見ていきましょう

1、自衛隊について

問題になっているのは憲法9条について。

(9条)日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

(2項)前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 

自民党は、この9条に対して

自衛隊の現状に沿わない(9条を持って自衛隊が憲法違反だとする)として、2項の削除、又は、新条文の追加や、自衛隊の明記を草案として出しています(つまり、自衛隊の違憲状態を解消するため)。

 

また、シビリアンコントロール(文民統制)も目的としています。
シビリアンコントロールとはつまり、自衛隊を完全に政府の支配下に置こうというものです。
世論ではこれを持って日本を戦争に参加させる改憲だと騒がれているのです。

草案では国防軍と「軍」という言葉も使われていますしね

個人的にはこれで日本が戦争を出来るようにしているかは難しい所だと思いますが、軍事費を増やし、アメリカから法外な値段で武器を大量に買う準備には見えますね・・・

 

2、合区の解体

合区の解体とは、一言で言うと、
参議院議員を各県から一人ずつ選出できるようにしよう、というものです。
現状、島根と鳥取、徳島と高知が合区となっています。

合区とは、選挙の際、1票の格差を是正するため、2つの権を1つの選挙区として合体させていることです=憲法14条で全ての国民は法の下に平等であるとされている為

(例えば東京と島根では人口がかなり違います。それなのに選出される議員の数が同じなら、島根の方が1票の価値が高くなります。それを解消するために2016年に合区が作られました)

この合区をなくしてしまおう、というのが改憲の2つ目のポイント

 

まぁこの意図は分かり易く、
組織票を持って地方に強い自民党が議席を増やしたいだけ・・・というのが狙いですかね

一応、自民党は合区を解消しないと、その地域に住む有権者の投票の機会を奪うことになる・・・と言っているようですが・・・

 

3、教育の充実

これは高等教育の無償化などがあげられるようです(26条に3項目を追加)

個人的には賛成です
高等教育のみでなく、大学も無償化するべきだとすら思います
学びの場は広く門を空けておくべきだと考えるからです
年齢、性別、貧富によってその差があってはならないと思います
(その代わり勉強をしない人は卒業できない=学士を貰えない、ようにすれば良い)

 

とは言え、問題もあります。
1つは、そもそも改憲しなくても(現行の憲法でも)教育の無償化は出来ると主張する学者も多くいる点

もう1つは財源です。
無償化を謳っても、結局は税金で賄われるわけですから、先立つものをどうするのかか課題になるわけで、その点に関してハッキリさせなければ、再び増税だとか言い出しそうで怖いですね(笑)

 

4、緊急命令権の追加

自民党は、災害などの際に国会機能が失われたらまずいので、緊急命令権及び選挙なしでの議員の任期延長を作り、その対策をする、としています。

現状、国の方針は国会にゆだねられていますので、
有事の際には迅速さに欠ける、というのが主張でしょう
個人的にはこの緊急命令権の追加は非常に危険だと思います

 

それは先に書いたワイマール憲法のことを思い出せばご理解いただけると思います

 

万が一、大災害や戦争が起きた場合、
政府が好き勝手出来る権利を与えているようなものだからです
それに、何を持って緊急事態なのかも、政府が決められるのであれば、もう何でもできることになってしまいます

 

今ですら外資の食い物になっている日本
本当に食い尽くされてしまいますヨ・・・
(まぁだから傀儡の安倍さんは改憲を進めているのでしょうが・・・)

 

 

まとめ

その他、細かい点もありますが、それらは実際に草案を見てご確認ください
http://constitution.jimin.jp/document/draft/ (自民党HP)

 

私個人は、
実は改憲には賛成です

 

所詮、日本人ではない人たちが作った憲法
出来ることなら本物の日本人が作った、心ある憲法に改憲するべきだと思います
(まぁ心が入っていれば日本人でなくとも構いませんが)

 

ですから、今の自民党の改憲は魅力は感じませんが、
現代に沿った未来を見た憲法に変える必要はあると思います

自民党の改憲に関して、
ちょっと否定的に(個人的感情が入って)書いてしまいましたが、
私の意見は参考程度に・・・

 

ぜひ、1人1人が考えて意見を持ってほしいです

自民党の改憲内容にはあまり賛成できませんが、

憲法について考えるきっかけを与えてくれたことにはありがとうと言いたいです。

 

今後、どのようにこの改憲の話が進んでいくのか

注目していきましょう

showma

健康に楽しく暮らしていきたい。子供たちに明るい未来を用意しておきたい。そんな気持ちが親を動かします