フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどのSNSを使っていますか?
私はアカウントだけ持っていてほぼ使用していません。
その理由はただ単に自分には合わないと思ったからですが、結果的には良かったかもしれません。
何故なら、これらSNSは脳を洗脳するためのツールになっているからです。
もう少し具体的に言うと、より脳を洗脳しやすい状態にするための支配者たちの道具である、ということです。
一体、SNSはどんな作用で私たちを縛ろうとしているのでしょう?
知識を得て、自己防衛の一助にしていただきたいと思います。
マーク・ザッカーバーグがフェイスブック(以下、FB。現在はメタ社)を立ち上げたのは2004年のことです。まだ大学生だったザッカーバーグが学生仲間と作ったのソーシャルネットワークサービスです。
最初は大学生同士が自分の近況を伝えたり連絡をしあう程度の掲示板のようなものだったといいます。
従ってそんなに大きくはなりませんでした。
そんな単なる掲示板が急激に大きくなるきっかけがありました。
それが、行動心理学の「ツァイラーのハトの実験」です。
行動心理学の研究者マイケル・ツァイラーが行った鳩の実験は以下のようなものです。
カゴに入れたハトの目の前に2つのスイッチを用意します。
Aのスイッチをクチバシでつつくと、エサであるトウモロコシが”必ず”出てきます。
Bのスイッチもつつくとエサが出てくるのですが、その確率は約60%。必ず出てくるわけではなく、いわゆる、外れる時があるのです。この実験の結果、ハトはなんと
Bのスイッチを好んでつつくようになったのです。Bのスイッチをつついた回数は、Aのスイッチの2倍にもなったのです。
実験は何回も繰り返されましたが、結果は同じでBのスイッチの方が多くつつかれたのです。
この実験はさらに範囲を広げて、
人間にも似たような調査が行われました。
すると、人間も同じような結果・・・つまり、不確実な方を好んで選んだのです。
この実験で分かったことは、
快楽を感じるドーパミンの量は、目標に近づくほど多くなり、それが達成される直前に最大になる、ということでした。
さらに、確実に(一定的に)もらえるよりもランダムに出現した方が、依存性が高まることを示したのです。これはギャンブルの依存症とも言えるでしょう。
ザッカーバーグはこの心理学を応用したのです。
ザッカーバーグがFBでハトの実験を使い、作ったのが
「ニュースフィード」の機能です。
ニュースフィード機能とは、
FBのマイページに友達の投稿が勝手に投稿される機能のこと。
さらにスクロールすることによって次々に友人の違う投稿が表示され続けます。
当初、この機能は利用者たちからは不評だったと言います。
友人とは言え勝手に投稿を見られてしまうことや、自分のマイページに表示されることが嫌悪されたのです。
しかし、それはあくまで当初だけ、でした。
なぜなら、このニュースフィードの機能が実装されると、
利用者のFB利用時間が明らかに増えたからです。
このニュースフィード機能はさらに改良?され、
時系列では表示されなくなりました。
利用者が今まで閲覧した投稿などを元に、
利用者が見たい投稿を優先的に表示するようにアルゴリズムを変更したのです。
こうなると利用者たちは、
自分の求める投稿を見つけやすくなると同時に、
自分が求める投稿を見つけるまで探し続けるようになったのです。
この行動はまさに、ハトの実験で証明されたことと同義だったのです。
利用者は投稿を探し続けドーパミンを出し、中毒になっていったのです。
皆さんご存知でしょうが、この機能はほとんど全てのSNSで活用されています。
自分が見たい動画を求めて、自分が知りたい投稿を求めて、
画面をスクロールし続けたことのある人は非常に多いと思います。
これは脳内でドーパミンを出させ、SNS漬けにすることが目的だったのです。
もちろん、こういったことは様々なもので使われています。
ゲームにしても、動画にしても、商品紹介CMにしても、中毒になるように作られているのです(洗脳を目的に作られているわけではありませんが、結果的にはそうなるため(人気を出すため)に作っている)。
ですから、そういったものが世の中にはある、と知っておくだけでもその沼から這い上がる一助になるのではないかと思います。
と、同時に、脳がニュースフィード機能に慣れてしまうと、さらにもっともっとと求め始める可能性も覚えておきたいことです。
簡単に言えば中毒になってしまう、ということですがよりデジタルに時間も心も奪われてしまうのはとても悲しいことです。
以前にも人間の「脳」が直接狙われていることは書きました。
⇒ターゲットは脳!
それをSNSでさらに補助しているようなものなのです。
SNSが全て悪いというふうには思いません。
SNSも使い方によっては便利なツールだと思います。
なので、SNSをキチンと使うことが大切なのではないでしょうか?
SNSに使われてしまうと、今後、思い通りに動かされる人生になってしまうかもしれません。心理学を巧みに使い、我々を導こうとしているのですから・・・