薬を日常的に飲んでいる方は多くいらっしゃいます。
特に年齢が進むにつれ、その割合は多くなっていきます。
ブラックジョークで、毎日服用する薬の量を自慢する・・・などというものもあるくらいです。
現在、日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳(2020年厚労省)となっています。
徐々に平均寿命は延びていると言いますが、それは「薬」のおかげなのでしょうか?
製薬会社に忖度し、報道はほとんどされませんが、実は日本でも薬による被害は数多くあるのです。
今回は「薬」についてもう一度考えてみたいと思います。
まず日本での薬害の歴史を見てみましょう。
マスコミは取り上げませんが、薬が原因で苦しんでいる人たちはけっして少なくはありません。
✅ペニシリンによるショック死事件
✅サリドマイド奇形児事件。妊婦に睡眠薬サリドマイド服用の副作用で奇形児が。
✅アンプル入り風邪薬(市販されていた風邪薬で死亡例)
✅整腸剤スモン。副作用報告を無視して販売、被害者は10,000人を超えた
✅血液製剤事件。エイズウイルスに汚染された血液製剤を使用。感染者が1,000人超。
✅陣痛促進剤事件。母子の死亡例などがある
✅ソリブジン事件。抗がん剤との併用によって死亡例が出た。
✅薬害ヤコブ病(CDJ)。ドイツ製ヒト乾燥硬膜がプリオンに汚染されていた。死亡例多数。
✅薬害肝炎事件。血液製剤が原因。10,000人以上が被害に。
✅抗がん剤イレッサの薬害。発売直後から死亡例が多々出た。
✅タミフル事件。インフルエンザ薬タミフル使用後に異常行動が見られ、死亡例も。
✅その他、ワクチン関連は様々な種類において多くの被害者が出ている
上記は一例ではありますが、多くの薬害が出ていることがわかります。
※これらすべてが薬害認定されているわけではありません
これ以外にも、公になっていない場合や状況によっては本人すらも気が付いていない場合もあるでしょうから、本来であればもっと真剣に確認しなければならない問題であると思います。
現代医療では、「対症療法」が基本です。
症状があって、初めて病気になりますし、反対に症状が無ければ基本的には病気にはなりません。
そして症状が出たら、それを治す・・・というよりは、症状を抑える、あるいは症状にフタをする、というのが現在の”治療”というものです。
本来、病気になった時は、
その根本原因を見つけそれを改善していくのが、病気を治す、ということでしょう。
ではその根源的原因は何かというと、突き詰めれば大抵は生活習慣になります。
食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレス過多、運動不足、睡眠不足、あるいは身体の使い方・・・そういったものが本当の原因になります。
普段の生き方に問題があるから、それを身体が痛みや不具合によって教えてくれているのです。よく身体の声を聴く・・・などと言いますが、それはそういう意味なのです。
身体が弱っていれば細菌にも感染しやすくなりますし、症状も悪化しやすくなりますしね。
病気の人や健康でいたい人は、
まずは日ごろの生活を見直すのが最初であり、最大のポイントなのです。
健康を維持するための方法を以下にまとめておきます。
とはいえ、あまりに当たり前のことが並んでしまいますが
✅適度な食事量⇒本当に健康になる食事
(運動量によって食事量は変わります。身体をあまり動かさない人は1日1食~2食がよいでしょう。)
✅適度な運動
(片側ばかりを使うバランスの悪い運動には注意しましょう。)
✅しっかりとした睡眠
(必要な睡眠時間も人によって、あるいは季節によって違います=冬は増える。)
✅ストレス管理
(低度のストレスは一切問題ありません。)
もちろん、細かいことを言えば、
食事はよく噛んだ方がいいですし、良い水を飲むことも大事です。
化学添加物や農薬は避けた方がいいに決まっています。
運動だって合う合わないがありますし、睡眠にしても快適な睡眠をとる方法があります。
呼吸だって大切ですし、実は家族関係も健康に関係してきます。
しかし、上記を見直すだけでも相当変わるのも事実でしょう。
次に病気になってしまった時に覚えておくと良いことです。
まず、発熱や痛みなどは、すべて身体からのサインだという点です。
例えば花粉症で涙が出るとか、風邪をひいて熱が出たとか、これらは全て身体の正常な反応です。
身体に異物が入ればそれを排出するために涙や鼻水が出るのだし、
身体の不調を治すため熱が出てウイルスなどを弱らせ排出させるのです。
だから、「薬」で熱を下げたり、咳を止めたりというのは、身体が起こしている自然な免疫反応を邪魔しているともいえるのです。
もちろん、咳が出続けたり、頭痛がしたりというのは辛いです。なので、薬を絶対使うなというわけではありません。
しかし、頭痛薬の副作用は頭痛、だったりしますので、状況や容量を良く考えて使う必要があるということです。もし我慢できるのであれば、やはり極力薬を使わない方が、自己回復機能(ホメオスタシス)を強化することにもなりますのでよいでしょう。
もう少し具体的な回復方法をあげます。
発熱時などは、なるべく食事を摂らず(摂るにしても出来るだけ消化に良いものを少量にする)、とにかく寝ることです。
その際、ビタミンCやハチミツ(出来ればニホンミツバチの百花蜜)などを摂取するのも効果があります。腹痛や胃腸に問題がある時は梅干しです。天日塩を使った本物の梅干しを摂りましょう。
梅エキスなどは梅干しを濃縮したものなので効果も高いです。傷にはヨモギをすりつぶしたものを付けておくと効果があります(止血効果など)。
注意点としては、こういった民間療法は即効性があるものが少ないことです。
特に救急医療に関しては現代医学の方が優れていますので、急ぎの際は救急車を使うなりしましょう。
薬を絶対使うな、とは思いません。
ただ、薬害が多くあること知り、身体のサインをちゃんと感じよう、と思うのです。
ただ単に医者に言われた薬を使うだけではなく、
自分の身体を知り、生活を改善し、天然の(副作用のない)薬を使うだけで、
健康が手に入る確率は大きいのです。
内科医・浜六郎氏が書いた”薬のやめ方事典”の一節をご紹介します。
高熱は人もつらいが細菌ウイルスたちはもっとつらい。ウイルス、細菌は熱で死滅するから。
解熱剤を使うとウイルスは排除されるどころか繁殖しやすくなり、いっそう高熱状態にしウイルスを殺すサイトカインを出す。サイトカインが大量に出ることをサイトカインストームといいます。全身の毛細血管を壊し、いろんな臓器を壊し、多臓器不全が起こる。
薬をやめる、減らす時はある程度原則があると言います。
最後にそのポイントを並べてまとめとしたいと思います。
①複数処方の場合、まずは単剤処方を目指しましょう。
②薬は少しずつ減らすのが基本。(施設などに入る場合を除く)
③最も副作用のきついモノからやめる
④医者の脅しに負けないこと
⑤生活習慣を改善することを忘れないこと
⑥薬に頼る気持ちと戦うこと(自分の身体の声を聴く)
皆さまのご健康を祈っております。