断食(ファスティング)が最近注目を浴びています。ダイエットから断食に至る方もけっこう多いようですが、果たして本当に良い物なのでしょうか?
ダイエットという観点から見れば、食べなければ痩せるのは当たり前ですが、
「健康」に痩せられなければ、肌の艶がなくなったり、老化が進んだりします。
逆に言うと、身体が健康であれば、若さや美しさは保ちやすいとも言えるでしょう
そんな断食、私も経験したことがあるので体験談も含め、調べていこうと思います
断食とは
断食と言ってもいくつか方法があるようです
ただ、ラマダンのような宗教的断食はここでは省きます
①水断食
これが一般的に想像する断食ではないでしょうか?
水以外は一切口にしないというやり方です
②酵素断食
これは特に消化の良い物を1日に100~200kcal程度だけ摂取するというもの
摂取するものは吟味が大切
③〇〇断食
〇〇の所には食べ物やドリンクの名前が入ります。
みそ汁断食だとか、フルーツ断食だとか、ミネラルドリンク断食だとか・・・
正直、専用ドリンク系は商売臭がするので避けて考えてます
大きく、上記の3つに分かれます
ただし、人によって定義が違う場合も多々あり、多少表現や内容に差はあるようですが、今回は便宜上、上記の意味合いで話を進めます
また、他には期間による違いもあります
短いものだと、
半日断食から始まり、
1日断食
3日断食
2週間断食
くらいまでがよくある断食法になります
それ以上長いのは今回は省きます(宗教的なものであったり、対大病用だったりするので別の記事で書いてみたいと思っています)
断食の効果について
次は断食が本当に効果のあるものなのかを調べてみます
先にも書いた通り、食べなきゃ痩せるのは当たり前なので、その先、
つまり健康になるのかどうかについてを書いていきます
「断食は万病を治す妙法である」
これは、インド・ヨガの教えの根本です
実際、私の知り合いのヨガインストラクターも1日1食という方がいます。
(その方は非常に健康的な方です)
この断食は、自然界でも良く行われているようです。
行っているのは野生動物です。
彼らは病気になったり怪我を負うと、何も食べずに巣穴に戻り、ジッと回復を待ちます。
つまり野生動物は本能的に食事を摂らないのです。
(これは飼い犬や猫でも確認できるでしょう。餌をあげても食べないのです)
いやいや、具合が悪いから食べられないんでしょう?
と、言う方もいらっしゃるでしょうが、
正にその通りのようで、
身体が回復を促すため敢えて食欲をコントロールしているのだそうです。
また、断食医師として高名な甲田光雄医師は、断食の効能として以下のものを挙げています。
- 体質強化
- 宿便の排出
- 環境毒素の排出
- 自己融解
- 免疫力向上
- 活性酸素を減らす
などが効果として見られるとのことです。
自己融解とは細胞や組織が自己の酵素によって分解されることです。ここでは血管内のアテローム(血管内コレステロール)を優先的に融解して血管を正常にしてくれるとのことです。
また、2013年の米科学誌サイエンスに掲載された東京都医学総合研究所を中心とした研究チームの論文によると、
「動物実験では空腹時の方が記憶力がアップする事が確認され、人間も同様の可能性がある」
としています。
現代栄養学との比較
現代栄養学の祖・V・フォイト
さて、ここまで見てみると、断食とは非常に効果的なもののようですが、
断食とは正反対にあると言える、現代栄養学と比較してみましょう。
近代栄養学のルーツはドイツ・ミュンヘン大学で君臨したV・フォイト博士によるフォイト栄養学に辿り付きます(フォイト博士は東大の教授としても招かれています)
フォイト栄養学の骨子は以下の通りです
- 良い物は摂りすぎるということは無い
- 肉食の礼賛
- カロリー理論
簡単に説明すると、
「最も優れた栄養素は動物性タンパク質である。炭水化物は良くない。」
「人間のエネルギー源はカロリーであり、1日の最低必要摂取カロリーは1200㌔カロリーである。」
ということを言っていたわけです。
これを元に、
毎日3食きちんと摂りましょう
体調を崩したら栄養をしっかり摂って休みましょう
朝食は大切です
などと言われるようになったのです。
特に学生の頃、朝食をしっかり摂るように言われた経験のある方は多いのではないでしょうか?
以前、NHKのためしてガッテン、という番組で
朝食を抜いた学生と朝食を食べた学生で
ペーパーテストをさせて比較実験しています。
結果、朝食を抜いた学生の方がテストの出来が悪く、「朝食抜きは頭に良くない」と結論付けています。
先ほど、断食は「記憶力をアップさせる」との研究結果もありましたが、果たしてどちらが本当なのでしょうか・・・?
栄養学の真相
実はためしてガッテンには裏話がありました。
それは、
朝食抜きの学生には前夜、夜食としてバター入りラーメンを食べさせていたのです。
つまりかなり作為的な製作をしていたのです。
年を取ってくると解るのですが、夜食は身体にききます(笑)特に脂っこいものは相当。
このように同条件での実験ではなかったこと
更に、
そもそも普段から二食にしている人間と三食の人間とを較べなければ意味がない訳で、
後にも書きますが、
突然食事を減らすと弊害も出てくることが多いです。
製作者が無知だったのかどうなのか解りませんが、まともな実験と言えるものでは無かったようです。
更にカロリー理論に関しても間違いが指摘されています
マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ教授はサーチュイン遺伝子というものを発見しました。これは他の遺伝子を守り、老化を防ぐ働きを持つことから長寿遺伝子とも言われます。
このサーチュイン遺伝子がカロリーの過剰摂取により働きが悪くなることが確認されているのです。
また、1日1杯の青汁だけで20年近くも生活していらっしゃる方もいますし、
断食で20日以上食事を摂らない方もいます(両方元気に生きている)
どちらもフォイト栄養学によれば餓死していることになるのですが・・・
フォイトは肉食も進めましたが、
肉中心の食事には以下のような動物実験の結果が出ています
- 身体を大きくする
- 体質を酸性化し、攻撃的にさせる
- 瞬発力を向上させる
実はフォイトは、ドイツ軍部の顧問としても重用されていました。
上記の実験結果は、兵士としてはかなり理想的なものではないでしょうか・・・?
さらに後世の学者は、フォイト栄養学を痛烈に批判しています
「フォイト栄養学は科学的、医学的、統計的な検証を一切経ていない。言わばフォイトの妄想に過ぎない」、と。
断食の真相
先にも書いた通り、断食(あるいは食事量を減らす)ことにより、体質強化をしたり記憶力向上、病気改善は良く見られることのようです
また、そういった研究結果も多々あります。
それらを挙げても良いのですが、ここでは私自身の経験をお伝えします
実は私も過去に2回、断食をしたことがあります
また、私は基本的に1日2食にしました。朝食は食べません。
更に1週間に1回、1日1食の日を設けています。
その結果、
- 花粉症が治った(ほとんど症状がなくなりました)
- 鼻の通りが良くなった
- 偏頭痛の回数が劇的に減った(酷い偏頭痛持ちでした)
- 痩せた!
上記の結果がハッキリと分かるレベルで現れました。
風邪にかかる回数も減ったような気がしますが、それは「ハッキリとわかる」とまでは言えないような気がするので省いておきます。
更に付け加えておくと、
私はなるべく化学添加物を摂らないようにしていますし、
野菜などもなるべく無農薬の良質な物、
肉や魚も、抗生物質未使用のものや天然のものなどを選んでいます。
調味料も昔ながらの製法のもの、塩も天日塩などを使っています。
もちろん、完璧にではありませんが
(普通に売られているお肉も食べますし、慣行農法の野菜も食べます。外食もたまにします)
私自身の感想としては、
断食は確かに効果がある
と感じる物でした。
※1日2食は2年程続けています
まとめ
さて、この後は
断食の詳しい方法や注意点などを書いていこうと思うのですが、
ちょっと長くなってしまいましたし、ある程度の量になると思うので
次回に
断食の方法
断食の注意点
をまとめて書こうと思います。
※追記
その次回upしました
⇒https://enter-genuine.com/2020-01-14-112756/
特に長期3日以上の断食はキチンとやらないと結構ヤバイことになることもあるので、専門家のもとでやるとかしないと危険です。
さらに効果には当然、個人差があるので効果を保証するものではありません。
自己判断と自己責任でお願いします(大人のたしなみ!)
ではまた!