身近な野草(雑草)を使って、身体の不調を改善していこうという内容の第2弾になります。
前回はこちらから
⇒身近な野草で体調回復!ドラッグストアも不要!
今回は若干、身近では見ないかもしれないけど、
見つかったらぜひ使ってみたいなぁ、というものもあります。
興味のある方、
ケミカルでないもので身体を改善していきたい方などは是非ご覧になってください!
目次
前回同様、基本的に野草をお茶にしていただくことを前提として書いていきます。
もちろん、食べられるものもありますのでそういったものは付け加えて書いていきます。
採った草をキレイに洗ったら陰干しで乾かします(急いでいるときは日干しでも可)。
完成の目安は、葉っぱがクシャクシャになる、ポキッと折れるようになる、などで判断してください。
茶葉が完成したら、
野草茶葉5gに対し、水500mlで煮だすのを基本として、後はお好みや体質・体調に合わせて濃くしたり薄くしてください。
では、以下から紹介していきます。
雑草の中で探せば見つかることの多いツユクサ。
苦みもなく、食用としても耐容可能です。その際は上部の葉や茎を摘んで食べましょう。サラダもいけます。
青い花が目立ちますが、白い花のツユクサもあります。
効能
下痢止め、利尿作用、解熱
採取時期
開花期が採取の時期。梅雨の頃に花が咲きます。
悪名高い外来種のセイタカアワダチソウ。
日本の侵略的外来種ワースト100入りもしているそうです。
しかし、原産国とされるアメリカでは薬草・ハーブとして扱われています。香りもいい香りがします。
入浴剤としても使われます(その際に泡立つのでこの名が付いたと言われる)
効能
アトピー、喘息、消炎作用、風邪など
採取時期
9月~10月ごろ つぼみの状態で採取するのがベストです
※入浴剤の作り方もお茶と同様、煮出したものをお風呂に入れるだけです。採取部分をネットに入れてそれをお風呂に入れてもOK
ナズナの通称はペンペングサ。空き地で探せば咲いていそうな花です。
ナズナは春の七草の1つで古くから食用として扱われてきました。
採取時期も特に限られておらず、見つけたらいつでも採取可能なのも嬉しいですね
花言葉は「私のすべてを捧げます」
効能
利尿・解熱・高血圧・むくみ・整腸作用・動脈硬化など
採取時期
上記の通り、いつでも採取可ですが、ベストは春~初夏だと言われています
いわゆる雑草で繁殖力が旺盛な植物。
その名からもわかる通り、豆も出来て食べることも出来ます。新芽も食用にされています。
ヨーロッパでも薬草として扱われており、その効果は折り紙付きです
効能
整腸作用、利尿、健胃、高血圧、痰切り、咳止め など
採取時期
お茶用には春~夏にどの部分でもOK。
食用には春~秋の新芽部分、花は春~夏、青っぽい豆は夏~秋
スミレというと観賞用の花というイメージがありますが、タチツボスレミなど野生のものもけっこうあります。
パンジーなどの売られている花も食用にすることが可能です。味は苦みがあります。
お茶、食用のみならず花の香りも良く、リラックス効果が期待できます。
効能
不眠、解熱、消炎作用、下痢、結膜炎など
採取時期
春の開花期に、花と葉を摘み取る
昔から女性に優しい花として欧米などでも使われてきた植物です。
根っこも薬用があり、たまに「ヤマゴボウ」の名で売られていたりします。本物のヤマゴボウは毒があり食べられないそうですが
日本全国的に広く分布しており、日当たりのよいところによく生えている野草です。
採取するときはトゲがあるのでご注意ください
効能
月経不順、子宮筋腫、利尿、解毒、止血など
採取時期
春~秋の開花期ならいつでもOK
根っこを食べるときは米の研ぎ汁などで灰汁抜きしてから食べましょう
中国では葉は青、茎は赤、花は黄、実は黒、根は白と陰陽五行の5色をそろえた縁起の良い花とされているスベリヒユ。
乾燥させてお茶にしても良いですが、おススメは食用。ハッキリ言って美味しいです。
葉っぱも茎も花も種も食べられ、生食でも加熱調理でもどちらでもOKです。
近年の研究でもω(オメガ)ー3系脂肪酸が含まれるなど、スーパーフードとして注目されています。
効能
抗ガン作用、動脈硬化、心疾患、ストレス、肥満、消化補助など
採取時期
生えていればいつでもOKだが、秋に近づくにつれ固くなってきます。
河原など湿った場所で良く生えている植物
クレソンのような味のする美味しい野草で、ヨーロッパでは昔から薬草として扱われています。
食べる際は茎が固い場合があるので、新芽の部分など柔らかいところを選ぶとよいでしょう
効能
健胃、咳止め、胃腸の炎症、解毒など
採取時期
生えていればいつでも 柔らかいところが食用で、お茶にする場合は固いところでもOK
水辺に生える野草で、以前は日本全国に広く分布していました。
ただ、環境整備や開発などという名目の工事で多くの街からその姿を消した植物です。
可愛らしい花をつけ、薬用としても優秀。やっぱり自然は大切にしないといけませんね
効能
利尿、リウマチ、高血圧、ニキビ、アトピー、美肌など
採取時期
8月~10月の開花期
茎をもんで止血や鎮痛剤としても使われています
園芸・観賞用としても親しまれているユキノシタ
薬用としても有用で非常に広範囲の薬草として使われています。
お茶にする際は、葉っぱの水分が多いので乾燥させるのに手間がかかりますがほのかな甘みがあり美味しくいただけます。
効能
利尿、美肌、健胃、解毒、解熱、鎮咳、心臓病、腎臓病、腎結石など
採取時期
5月~7月の開花期
その名の通り、河原でよく見かける植物ですが、やはり最近では見かけるのが少なくなっています。
ですが地域によっては「弘法茶」などと呼ばれ日常的に飲まれています。
香ばしく、ほうじ茶に似た味です。
効能
利尿、便秘、むくみ、デトックス、ダイエット、片頭痛など
採取時期
9月~10月の豆が熟す前に採取しましょう
煮出したお茶を覚まして、洗眼剤としても使われています。
目ヤニや充血、疲れ目に効果があると言われます。
中国最古の薬草指南書には不老長寿の上品として記載されているクコ
漢方では、実、根の皮、葉とそれぞれ薬として使われています。
採取するときは葉っぱの脇に鋭いトゲがあるので厚めの手袋をつけるなど気を付けてください
効能
眼精疲労、生活習慣病、冷え性、滋養強壮、疲労回復、肥満、美肌など
採取時期
葉は4月~8月、実は9月~11月
クロモジは和菓子に添えられている楊枝に使われたりしています。
抗菌作用もあるといわれており、昔の人が楊枝として使ったのにはちゃんと理由があったのでしょう。
爽やかな香りが特徴で、お茶にしたときのほんのり赤く色づくのもとても綺麗です。
効能
健胃、風邪、咳止め、抗菌作用、安眠、抜け毛予防など
採取時期
4月~10月ごろ
名前の由来は実の形がネズミのフンに似ているからだそうです。
凄いネーミングセンスですね
しかし漢方では女貞子(じょていし)と呼ばれ、様々な用途に用いられます。
庭木にもよく使われる植物です。果実も干して薬用に使われます。
効能
滋養強壮、更年期のほてり、眼精疲労、熱さまし、便秘、健胃など
採取時期
実は11月~12月、葉は6月~9月
万葉集において最も多く詠まれており、古くから親しまれているハギ
よく見られるのはヤマハギで、根をしっかり張るので斜面で土砂崩れ防止に植えられていることもあります。
ナデシコやオミナエシもハギの仲間。
ボサボサになりますが、キレイに整えると観賞用としても美しいです
効能
婦人科系ののぼせやイライラ、目まい、リラックス効果など
採取時期
6月~10月の開花期
1回目、2回目と全部で30種類以上の野草・薬草を紹介しました
都会に住んでいると身近な感じはしないかもしれませんが、
田舎に行けばよく見かける草や木もたくさんあります。
そして少し手間をかければ、まさに薬と同様に使えるものもたくさんあります。
費用も掛かりません(代わりに手間がかかります)
楽しんで手間をかけられる人なら、非常に重要で、次世代にも繋いでいきたい智慧と言えるでしょう。
もし薬草を見かけたら、とっておいて乾かし、保管しておけば万が一の時助かるかもしれませんね!