今日は医療について書いていきたいと思います
内容は表題にもある通り、ホメオパシーについてです
ご存知の方はその効果についても信じていらっしゃるでしょうが、日本ではけっこう「トンデモ」扱いされていますよね
ホメオパシーが問題になったのは
↑
こちらの事故が起こり大々的に報道されたのが要因だと思います
こちらの事故、簡単に説明しますと
新生児(生まれたばかりの赤ちゃん)はしばらくの間、何らかの理由で出血した場合それを凝固する力が備わっていません。その為、それを補う意味でビタミンKを投与する、というのが標準になっています。
この事故では助産師がそれを代替医療たるホメオパシーの薬(レメディ)を与え、且つ、母子手帳には「ビタミンK投与」と書いてしまい、その後この赤ちゃんが出血症が原因で死亡してしまったというものです
現在はこの事故、裁判で和解が成立していますが、
実際の所、ホメオパシーはどうなのか?
代替医療たるのか?
胡散臭い金儲けの道具なのか?
それらを見ていきたいと思います
ホメオパシーとは
まず、ホメオパシーの概要を説明していきます
ホメオパシーとは、ごく簡単に言いますと、
身体が本来持っている治癒力を活用しよう、というものです
身体には、ホメオスタシス(恒常性維持機能)があります
例えば汗をかくのもホメオスタシスですし、怪我をしてかさぶたが出来たりするのもホメオスタシスです。また身体に余計な負荷がかからないように呼吸や心拍が一定なのもこれが働いているからです(つまり無意識で行われているものです)
このホメオスタシスを利用したのがホメオパシー
例えば火傷をしたとします
普通は火傷をした患部を冷やすのですが、その患部をライターやコンロで2~3度くらい「アチッ!無理!」というくらいまで炙ってみてください
すると体のホメオスタシスが働いてきて、火傷の痛みが和らぎます
注:重度の火傷など症状によっては逆効果になる場合もあります。私個人的には、軽度の火傷ではほぼ100%効果を実感しています
ちょっと蛇足になりますが、
いやいや、そもそもホメオパシーなんてニセ科学でしょ・・・
と思っていらっしゃる方もいるかも知れませんが、
ホメオパシーはれっきとした科学です
WHOにも認められていますし、世界でも80か国以上で代替医療として使われています。
スイスやイギリスなどヨーロッパの国では医療保険が適用されます(つまり国が認めているということ)
フランスでは全薬剤の1/3がホメオパシーになっています。
発祥の国ドイツでは家庭医全体の75%がホメオパシー薬を処方しています
イギリスでは王家に代々専属のホメオパシー医がついています
あのデイビット・ロックフェラーもホメオパシーを愛用していたとの話もあります
また、マハトマ・ガンジーやマザー・テレサもホメオパシーを推奨していたのは有名な話です
つまり、ホメオパシーをトンデモという人は、実はただの無知だった、ということにすらなります
(これだけの事実がありながら、なぜ日本では否定されることが多いのか・・・)
その中でも一番メジャーなのはレメディと呼ばれる薬です
次はレメディについて簡単に説明します
レメディとは
レメディとは一言で言うと「砂糖玉」です
二言で言うと「情報の入った砂糖玉」です
←これがレメディ(砂糖玉)
先ほどあげた火傷の場合で説明します
火傷をした場合、身体はホメオスタシスが働いて患部を治そうと働きます
この時身体は当然、火傷をした、という情報が入ってきたから治癒能力が働き始めるわけです
逆に言うと情報が無ければ身体は何もしてくれません(当たり前ですが)
そこに、火傷、あるいは高熱、などの情報が入った砂糖玉を飲む(舐める)わけです。
(ちなみに火傷にはカレンデュラというレメディが一般的)
すると身体は、
この情報を感知し、身体を治す作用を高めることになります
これにより治癒が早くなったりするわけです
ちなみにホメオスタシスは身体的なのものだけはなく、精神的な面でも効果があります
小説や映画なんかを見て泣いたりすることがありますよね
これらも内部表現(自分の世界)にホメオスタシスが反応しているからなのです
と、いうことは、
情報さえあればどんな病に対するレメディも出来る、ということなのでしょうか?
実は理論的にはそういうことです
ですから、
現在では不治の病と言われるものや難治性のもの、あるいは癌なんかでもレメディは作れますし、それで実際治るかどうかは別として身体のホメオスタシスを働かせることは可能という事です
こういうことを知っているとプラシーボ効果にも期待できますしね(笑)
注:プラシーボ効果
偽薬効果のこと。本来は効果のないものでもそれを薬と思い込むことで実際に効果が出てしまう事
ホメオパシーの真偽
と、ここまでホメオパシーを擁護するかのように書いてきましたが、反対意見ももちろんあります。
それをここにあげてみましょう
虫刺されであれ、風邪であれ、もっと重度の病気であれホメオパシーに効果はありません。実際に患者を2つに分けた研究もあります。ひとつのグループにレメディを与え、もう片方のグループに偽薬を与えた臨床試験においても差はありませんでした。
というものです。
これは内科医のNATROMというペンネームの方が言っていたことです。
ちょっと実験の具体的内容まで解らないので判断のしようもありませんが、こういう意見、実験もあるということです
ただ、反論ではないのですが、
現代医学の内科薬の多くはプラシーボ効果であることが分かっています
ある大学病院の内部調査の結果、内科の誤診率は良くて7割だったそうです。
つまり良くて3割くらいしか、最初から病名すら当たっていないわけで、当然、7割は薬も的外れなものを与えられるというわけです。
さらに、現代医学では、病気に実際効くとされている薬は、実は半分程度しかなく、
病気に合った薬が処方されるのは、実に15%程度しかないということです
しかし、病院に行って処方してもらった人の治癒率を考えれば、もっと多くの方が治っていますよね
以上の事から言えるだろうことは以下の2点
1.内科薬の多くはプラシーボ効果に頼っている
2.実際に身体を治しているのは薬ではなく、自分自身の身体である
ということです
副作用はあるの?
副作用も気になりますよね
現代医学の薬では、ほぼ100%副作用があります
例えば頭痛薬の副作用が頭痛だったり、鬱病の副作用が鬱病だったり・・・
西洋医学の薬は基本的に「毒を以て毒を制す」、なのでしょうがない面があります
漢方薬では副作用がないと言いますが、漢方薬の多くは、要はスパイス(食べ物)なので、まぁなんとなく解りますよね
ではホメオパシー(レメディ)はどうなのでしょう?
レメディにも副作用はあります
個人的には厳密に言うと副作用ではないと思うのですが、
レメディにも
アグラベーションとプルービング、というものがあります
アグラベーションとは一時的な病気・症状の悪化のことです。これは慢性疾患の患者に認められ、時に長期化する時があります(10%以下の頻度)。
通常は服用後1週間以内に起こり、2週間以内に治まり、以後快方に向かいます
これは好転反応とも言えるもので、身体が自身を治そうとする準備を整える期間のようなものだと解釈しています
好転反応:体が正常な状態に戻るために起こる、一時的に症状が悪化したような状態になること
プルービングとは非常に頻度は低いのですが、服用することにより、現在の病気とは別の症状が出ることを言います。
個人的にはアグラベーションとプルービングはかなり似たものだと考えています
つまり好転反応の結果出る症状のひとつだと見られるからです
ホメオパシーの注意点・まとめ
ということで見てきましたホメオパシー
総合すると、私個人は
補完医療、代替医療、家庭医療とするとかなり優秀だと感じています
基本的なレメディを常備しておけば、病院に行く回数もグッと減ると思います
しかし、注意点もあります
ひとつは、日本では結局トンデモ医学の域を出ていないことです
つまり、保険適用外ということ
これはちょっと痛いですね
もうひとつは、
ある程度重症の場合、プルービングなどを考え、ちゃんとしたホメオパシー医に診てもらうという事です
日本にホメオパシー医はものすごく少ないのですが・・・
(ちなみに以前、私の住む近くにホメオパシーの医院がありました。現在はあまりの地域医学会の批判を受け、九州の方に引っ越してしまいました。残念)
そして重症なら、普通の病院及びセカンドオピニオンも推奨します
特に緊急性が高い病状にはホメオパシーは向かないからです
・・・そういう意味では新生児にホメオパシーはあまり向かないのかもしれませんね
以上が、ホメオパシーに対する情報です
日本では本当に冷遇されているホメオパシーではありますが、
世間の波に合わせて無視するのには、ちょっと惜しいものであると思います
最終的には自分の判断になりますが、
日本でももっと認められてもいいのではないかと思います