”冷え”を持つ人が増えてきているという。
しかし、こういった「命に直接かかわらない」、「生活が著しく困難になるわけではない」、「儲からない」といった症状のものは軽くみられ、その原因や対策が疎かになりがちです。とは言っても、”冷え”が病気を呼ぶのも事実。
そんな中「冷えの原因はプラスチック」ではないか・・・。そんな説もあります。
”冷え”の原因を少し見てみようと思う。
身体を冷やす原因はプラスチック!? 体温低下は免疫力低下
当記事を書いているのは2~3月にかけての頃で、本格的な寒さはひと段落しそうな頃である。
しかし今回の内容は、もっと根本的に”人間の平均平熱が下がっている”という点も含まれている。事実、19世紀以降、人間の体温は下がり続けているという。
体温が下がれば免疫力の低下を始めとして、様々な疾病の原因となることはよく知られている。最悪の場合、ガン細胞を増殖させてしまうことも分かっている。従って、寒い時期のみならず、その原因を突き止めておくことは非常に意味のあることだと思える。
そして、その”冷え”の要因の1つとして考えられるのが「化学繊維(プラスチック製品)」である。
寒さ対策のひとつとして暖かい服を着る、というのは当たり前だが、みなさんはどのような服を着ているだろうか?
今はユニクロを始めとして多くのアパレルメーカーが安価でダウンジャケットやインナーウェアを製造・販売している。ただそのほとんどが化学繊維での製品である。
着てみれば確かに暖かいこれらの商品。一体どこに問題があるというのだろう?そのヒントは大阪の医師・新藤義晴氏の書いた「万病を治す冷えとり健康法」という著作にある。
見かけを暖め、中身を冷やす服
新藤医師は化学繊維の服に問題があり、結果的に体を冷やしてしまっていると記している。その理由は「汗」にある。
人の身体(皮膚)というものは実は常に汗をかいている。それにより体温調節をしているわけだが、化学繊維の服では汗を発散できないのだという。
発散できない汗は(夏場で考えればわかりやすいが)水分が冷めていき、身体の熱を奪う。
さらにその状態が続けば身体はどんどん冷えていき、それが日常化すれば身体の平均体温は下がっていってしまうのだ。
つまり、化学繊維の服は、一見、温まったように感じられるが、実際は身体を冷やし、平均体温まで下げてしまっている、ということになる。
寒い日は夜寝るときにインナーを着る、という人もいるだろうが、寝ている時でも人は汗をかくので、朝起きた時に寒い・・・・というのは着ている服のせいかもしれない。
これらの服を販売する会社は、資本主義下の世の中では当たり前だが悪いデータなど見せない。都合の良いデータだけを切り取り、「暖かい」、「ポカポカ」、「安い」を連呼して売る。
自分の身体の声を聴き、調べる。それが頭を使う、身体を知る、ということである。
身体を暖める服とは
では身体をしっかりと暖める服とはどんなものだろう?
この答えの一つとして登山家を見てみる、というものがある。
冬山登山のベテランの人は、値段が多少高くてもメリノウール100%のグローブを選ぶという。
もちろん、様々なメーカーから化学繊維を使ったグローブもたくさん出ている。メリノウールよりも安い価格で。しかし、化学繊維のグローブは指先が冷えてしかたがない、とベテラン登山家は言います。
逆にウール100%の手袋は”指先まで暖かい”という。
もちろん、これはグローブに限らない。
我々が普段着る服にも同じことが言える。
身体を冷やさない素材として新藤医師はウールのみならず、絹(シルク)や木綿の衣類を勧めている。
これにプラスして麻も非常に有用な素材であることを付け加えておきたい。
以下にそれらの服を紹介しておく。
寒いのが苦手な人や冷えが気になる人には特にオススメしておきます。
これらは毎日のことです。明日から・・・ではズルズル体温が下がり続けてしまう。
⇒シルクTシャツ ⇒シルクパジャマ
⇒木綿シャツ ⇒麻の服
プラスチックは身近に
プラスチック製品(石油で出来ている)は衣類だけでなく、身近にあふれている。
ペットボトル、様々な容器、ナイロンタオル、ビニール袋、冷蔵庫、炊飯器、FRP、ティーバックや不織布のマスクにもプラスチックは使われています。
テレビやパソコンにだって使われていますし、ボールペン、消しゴム、ポリウレタン、ポリエステル・・・石油だらけです。
一般的に売られ、処方されている薬だって基本原料は石油なのです。
そう考えると、我々は身体の中も外も石油まみれになっているわけである。
これが健康な人生を送れるような環境なのか・・・
ぜひ一度考えてみてほしい。
最後に、今回の記事の参考にさせていただいた新藤医師の本も紹介しておきたいと思う。
興味のある方はご一読ください。
⇒新藤医師著・「万病を治す冷えとり健康法」
石油と言えば、農薬も石油が主成分です。
農薬に関してもアーカイブで書いておりますので健康に興味のある方は併せてお読みいただければと思います⇒食品の農薬事情