現在、アメリカが世界の中心であることは間違いないでしょう
(ただしこれには諸説アリ。やはりイギリスが世界の王と見る人もいる)
高い軍事力を誇り、国際舞台でも様々な活躍をしています
正直、日本はそんなアメリカの言いなりになっていますよね・・・
さて、今回は覇道の国アメリカを観つつ、その軍事力の意味を見てみます。
なぜなら軍事力は世界情勢に密接な関係があるとされているからです
ま、誰がジャイアンかってことですね
アメリカが大国である訳
アメリカが世界の中心と言われているのにはもちろん、解りやすい理由があります
(いずれも2018年)
人口が約3億2千万人(世界3位)
GDP(国民総生産)が約20兆ドル(世界1位)
国の大きさ(面積)も世界第4位と多くの面で世界のトップにいます
さらに先にも書いた軍事力はGFP(グローバルパワーファイアー、下記の軍事力ランキングもこれ)によれば世界1位
世界の基軸通貨のドルを有しており、これらの事実からアメリカに逆らうのは世界に反逆するような状況になっています
当然、アメリカ自身もこのことを良く知っており、
有利な政治活動が出来ているわけです
軍事力とは何なのか?
さて、では軍事力とは一体どんな利点があって各国保有しようとしているのでしょう?
日本も今自民党が一生懸命軍事力を持てるように画策していますが・・・
軍事力を持つ利点とされるのは多々あるでしょうが、主なところは以下のようなところになるのではないでしょうか
- 自国を防衛する
- 他国を侵略する
- 政治的圧力を与えられる(外交を有利に進められる)
つまり、軍事力とは本当にジャイアン的な力の事です
攻めて来たらやり返す、これはまぁ分からなくはありません
しかし、
相手の物を奪うため
相手を脅かして言う事を利かせる為
この2点が軍事力の主なポイントとすると、子どもに教えるのは本当に恥ずかしくなりますね・・・
大人が本気でそんな事をやっているのか、と
アメリカももともとはネイティブインディアンを締め上げて殺して作り上げた国ですしね・・・
軍事力ランキング2018
ここで軍事力ランキングを少し見てみましょう
順位・国名・兵隊数・年間軍事費の順に書かれています
1位 アメリカ 約200万人 6470億ドル
2位 ロシア 約350万人 470億ドル
3位 中国 約250万人 1510億ドル
4位 インド 約420万人 470億ドル
5位 フランス 約40万人 400億ドル
6位 イギリス 約28万人 500億ドル
7位 韓国 約580万人 400億ドル
8位 日本 約31万人 440億ドル
9位 トルコ 約71万人 100億ドル
10位 ドイツ 約20万人 450億ドル
となっています。
ちなみにイスラエルは16位(約60万人・200億ドル)
北朝鮮は18位(約640万人・75億ドル)です
こうしてみると、アメリカがいかに軍事力に力を注いでいるかがお判りになると思います。金額が半端じゃありません。
話はちょっと逸れますが、韓国や北朝鮮の兵数が多いのは徴兵制などが関係していると思われますのであしからず
ともかくこれをもってアメリカが(どんなに借金しても)大きな顔をしているとも取れるわけです
しかし、本当にアメリカは世界最強なのか?
ただ軍事費が多いというだけで世界最強と言えるのでしょうか?
なぜなら現代の科学力を持ってすれば、兵数が多い=戦争に強いではないのは誰でも解りますし、
戦闘機一つとっても日進月歩の世界です(世界の多くのテクノロジーは殆どが軍事産業の技術が応用されています)
そこでアメリカとロシアの軍事力を少し比較してみたいと思います
少し前の話になりますが、
2014年4月、黒海でのこと
アメリカが誇る最新鋭駆逐艦ドナルド・クックに対し、ロシアの戦闘機スホーイ24が電子妨害電波を発射。同艦のレーダー・ミサイル・防御システムなどほとんどの装置が一斉に停止してしまったのです・・・
アメリカのニューズウィーク誌はこうしたロシアの軍事力に対して
「アメリカも抜かれた?ロシア最新兵器の実力」
と題して特集を組んでいる(つまり周知の事実になりつつある)
ロシアの軍事力は他にも
- 新型大陸間弾道ミサイル「RS-28サルマト・ミサイルシステム」が2021年に配備予定となっており、このミサイルは射程距離が地球上ならどこでもOKになっている事
- 原子力推進式巡航ミサイル「ブレベスニク」も実用化予定。核弾頭を搭載し、こちらも射程範囲は地球ならどこでも範囲内
- 超音速飛翔滑空兵器「アバンガード」はミサイル防衛網に引っかからないほど超低空を飛行可能にしている
- レーザー攻撃システム「ペレスベート」はロシアの国防省が「敵を瞬時に無力化できるアメリカの遥か先を行くシステムだ」と述べている。
- また無人超大型原子力推進核魚雷「ポセイドン」はアメリカ政府をもってして「世界を終焉させる兵器」とまで言わしめている(これは現在テスト段階)
←ブレベスニクの紹介絵
アメリカとロシアの違いは、
アメリカの軍事産業が民間中心であり、利益を上げる為その製造拠点が中国などに移転してしまっていることに対し、
ロシアは、企業も資源も製造も全て自国で行っており、実質国営のような形になっています。
こうした力の入り具合だけでなく、
アメリカは企業が利益をあげる為、多くの似非科学を流布・活用してきたのも原因のようです。似非科学を作り上げるため(金儲け)の労力や人件費を掛けていれば、化学の発展が遅れるのは当然の成り行きです。
ロシアは自国のアカデミーを大事にし、本当の科学を徹底的に研究していたため、結果的にアメリカの科学力を追い抜いてしまった点もあるようです。
トランプ政権が自由貿易の原則を無視し、25%もの関税を導入してまで国内製造業の復活を目指しているのはこれが理由の一つにもなっているでしょう
つまり、アメリカも既にロシアに軍事力では敵わない、少なくとも同等の軍事力を持たれていることは認めざるを得ない事実なのでしょう
軍事力の変化
現代の軍事力とはこれだけではありません
少し古いですが、2009年、イランの国内の数千台の遠心分離機が突然停止しました。※遠心分離機・・・核兵器の一つ
当初は原因不明とされていましたが、
NSA(アメリカ国家安全保障局)の元局員エドワード・スノーデン氏の公開した内部文書によると、
それがアメリカとイスラエルによるサイバー攻撃であったことが書かれていたのです。
これは「ゼロデイ攻撃」と呼ばれるウイルス攻撃で、コンピュータのOS内部の未知のバグを利用してOSに侵入する方法です。コンピュータの製造会社やウイルス対策会社も気が付いていないバグを利用するので防御はほぼ不可能です。
そしてアンチウイルスソフトを乗っ取り、事実上OSを乗っ取ってしまうのです。
このように我々の目に見えない所でも世界の争い、言ってみればサイバー戦争は起こっています。
今後、サイバー戦争はますます増えていきますし、それに対して軍事費も増していくことでしょう
軍事力は本当に必要か?
これまでの歴史は戦争の連続でした。
大昔から、相手の土地を奪うだの生産物を奪うだの・・・
つまり奪い合いです。
そして勝った方が歴史を作り(自分たちの都合のいいように)、負けた方は悪者として描かれます
日本も第2次大戦で負け、今も敗戦国として散々な目に合い続けています
原爆を投下するなどという、非人道的な行いをした国を非難する人は少ないです
あまつさえ、原爆を投下されたから戦争が終わった、などと言う人すらいる始末です
(日本は原爆が落とされる3か月ほど前に降伏を申し出ています)
軍事力は必要でしょうか?
様々な意見があるでしょうし、それこそこの問題は結論が出るまで話し合うべきなほど大切な問題であると思います
多くの意見があるのは承知で、私は
軍事力は不要だと思います
国防はどうするんだ
国が侵略されるぞ
外交問題に拍車がかかる
現実を見ろ
そんな声が聞こえてきそうですが、
究極の目標かも知れませんが、
暴力での争いなどしなければいいんです
話し合いで解決すればいい
大人が子供に教えていることです
でも、
偉そうにしている大人が、武力を盾に
外交だ政治だ、なんて言っているのはおかしくありませんか?
単純かもしれませんが、
私は幸せな生き方って、すごく単純な答えのような気がします
300年近くも戦争のない時代を作れた日本という国
この国だからできることがあるかもしれませんね