甘い物はお好きですか?
ジュースやお菓子、ケーキに果物・・・
嫌いな人って少ないんじゃないでしょうか?
・・・という自分は実はそんなに好きじゃないんですけどネ
酒飲みは甘い物が嫌い、なんて聞きますけど実際はどうなんでしょうね?もっとも、酒飲みであっても、糖分をとっている可能性はあります
砂糖入りのカクテルも多くありますし、その辺に売っている缶チューハイなんかにも入っています(人工甘味料含む)
調味料もソースやケチャップにはかなりの高確率で入っていますし、むしろ市販の製品や外食で砂糖が入っていない物を探す方が大変です。さて、そんな我々の現代生活に密接に関係している砂糖
栄養士さんなんかは「取り過ぎに注意」くらいしか言いませんが、実際の体への影響はどんなものがあるのでしょう
一緒に調べていきましょう
砂糖の種類
砂糖(糖分)と一口に言っても種類があります
上白糖やグラニュー糖、三温糖、黒糖、などはよく聞きます
これはいわゆる「砂糖」になりますね
その他にも「甘味料」としてみると実に様々なものがあります
(砂糖も甘味料の一種になります)
ブドウ糖、麦芽糖、果糖、異性化糖、トレハロース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ラフィノース、乳糖、ソルビトール、マルチトール、還元水飴、キシリトール、エリスリトール、ステビア、甘草、そしてアスパルテームやアセスルファムKなどの人工甘味料など・・・
他にもまだあるのですが、さすがに面倒なのでこの辺で(汗)
もっとも上記の甘味料の中にも、どちらかというと保存料や保湿剤としての意味合いが強かったりするものもあるので全てを同じに見ることは出来ないでしょう
しかし、大きく「糖分」として見ていただけたらと思います
砂糖は、さとうきびや甜菜(ビート)から作られることが多いです
つまり、自然のものから作られているわけです(当たり前ですが)、簡単に言うと絞って煮詰めれば出来るわけで、甘みだけでなくミネラルも含まれているのが砂糖ということになります
もちろん、人体に必要なミネラルも多く含まれているので、取り過ぎはもちろんいけませんが適量採る分には身体にも良い影響があるわけです
しかし全ての砂糖がそうかというと、残念ながらそうではありません
というか、むしろほとんどの砂糖がそうではありません
上白糖やグラニュー糖はミネラル分を取り除かれた状態の砂糖ですし、三温糖やザラ糖などの茶色い砂糖も(色を付けてあるだけで)ミネラル分は無くなっています
↑
これは製造コストとしてこちらの方が安く上がるため主流になっています
ミネラルの残った砂糖というと、黒糖やキビ砂糖、甜菜糖などですが、これもミネラルが欲しいのであればよくよく商品を調べることをお勧めします(製造過程や農薬など気になります)
砂糖の良い面・悪い面
先ほど、まともな砂糖ならミネラルが含まれていると言いましたが、まずそれは一つ良い点です
さらに脳はエネルギーにブドウ糖しか使えないと言われており、何らかの形でブドウ糖という糖分をとる必要があります。糖分を摂れば脳が活発になる・・・というわけではないようですが、大切な栄養素だということは言えると思います
また、味覚的に非常に美味であり、食べることによってストレスの緩和を得る人も多い事でしょう。これは大きな利点だと思います
ただ、糖分は砂糖でないと摂れないというわけではありません
いわゆる「糖質」を摂ればいいわけで、「糖質」とはざっくり炭水化物のことです(正確に言えば糖質=炭水化物は間違いですが)。
では逆に砂糖の悪い点はなんでしょう
簡単にまとめますと以下になります
◆虫歯!
◆太る!
◆糖尿病リスクの増
◆心臓及び血管疾患のリスク増
◆うつ病のリスク増
◆老化促進
◆中毒になる
これら一つ一つにはそれなりの科学的根拠があります
適当に言っているわけではありません
虫歯と太るということに関しては異論は少ないと思いますし(ゼロカロリー理論を謳う芸人もいますが(笑))、糖尿病や心臓病などのリスクも有名ですのであまり説明は不要と思います。
うつ病に関してはパブリックヘルスジャーナルという雑誌に掲載された研究によると、約40パーセント疾病リスクが高まるとありますし、他でも似たような研究結果があるようです。
また砂糖は体内にAGEと呼ばれ物質を作り出し、抗酸化酵素の働きを阻害します。抗酸化作用はご存知の方も多いでしょうが老化防止の作用もあり、これが阻害されると結果、老化が進むわけです
中毒に関してはこういう実験結果があります。
ラットに砂糖と麻薬を与え中毒状態にします。その後中毒状態のラットに砂糖と麻薬を同時に与えます。するとラットは麻薬よりも先に砂糖を取りに行ったというものです。
また、砂糖の取り過ぎは身体の「糖化」を促します。
糖化も身体に様々な悪影響があるとされ、同志社大学の八木教授も注意を喚起しています
じゃあ人工甘味料(ノン・ゼロカロリー)はどうなの?
砂糖はどうやらけっこうな毒性がありそうです
ではよく見る人工甘味料はどうでしょう?
こちらに害が少ないなら、人工甘味料の甘みを摂ればいいわけです
調べた結果、結論から書きますと、
砂糖以上に危険を孕んでいる
と書かざるを得ません
根拠も探せばけっこう出てきます
興味のある方は是非ご自分でも探してほしいですが、
一例として
イスラエルのワイツマン科学研究所では2014年に、人工甘味料(サッカリン、アスパルテーム、スクラロース)は腸内細菌を変化させ、血糖値を上昇させると発表しました。この腸内細菌の構成の変化が耐糖能異常と関係していることを突き止めています
スクラロースという人工甘味料は動物実験で脳腫瘍や白血病が引き起こされることが判明しています
アセスルファムKは動物実験で神経毒があることが明白になっています
ご存知の方も多いでしょうが、ノンシュガー、ノンカロリーを謳っていても糖尿病が予防されるわけではありません。ある調査では人工甘味料を常用している人はウエストが常用していない人の数倍もあるとの報告もあり、ダイエットにも向いていません
・・・このように人工甘味料は非常に問題が多いことが分かります
色々ネットで探したりしていると、人工甘味料安全説を説いているものも散見されますが、それらの記事やブログは残念ながら安全だという科学的根拠は一切載せられていませんでした(言葉は悪いですが提灯記事にすら見えました)
砂糖は摂らない方が良いの?
砂糖とは節度あるお付き合いが大切だと思います。脳にブドウ糖は必須ですが、砂糖である必要はありません。砂糖を極力摂らない日を週に2~3日作るのもいいでしょう
現代では、本当に様々な食品に砂糖が使われているので、気をつけないとすぐに肥満にまっしぐらです
ちなみに以下の数字をご覧ください
○コカ・コーラ 56・5g
○ポカリスエット 31g
○三ツ矢サイダー 55g
○カルピスウォーター 55g
500mlのペットボトルに入っている砂糖の量です
砂糖50gがこのくらいです↑
これより多い量が500mlの中に入っているわけです
やばくない?
糖質は炭水化物だけでなく、野菜にもお肉にも魚にも当然あるので、ジュースを一日に何本も飲んでいると、あっという間に大変なことになりそうです(特にお腹周りが)
身体への害の多さを考えると、事故制限を設けることをオススメします
ただ、完全に断つ必要まではないとも考えます
先にも書きましたが、甘い物が好きな人にとってはストレス解消や人生の貴重な楽しみになっている人もいるでしょう。
それを「身体に悪いから」の一点で避けてしまうのは人生の彩りを失ってしまうような気がするからです
特別な日にケーキを食べたり、みんなで集まってスイーツパーティをしたり、1週間のご褒美をあげたり、摂り過ぎないように、うまく自分のライフスタイルに組み込んでいけば良いのではないでしょうか?
もし甘みを摂るとしたら・・・
もし甘い物が欲しくなったら、出来れば良いものを選びましょう
砂糖にしても、完全に精製してミネラルが失われているものより、ミネラルを残したものの方がずっと良いでしょう(黒糖や甜菜糖など)
また、天然のハチミツも非常に優秀な食べモノです
ミネラルだけでなく殺菌作用もあるので摂り過ぎなければ健康にも寄与してくれるでしょう(ただ最近は偽ハチミツもあるので注意。安いものは怪しいです)
↑このクラスのハチミツなら安心して使えます
こちらもオススメ。若干リーズナブル(良い物は高い!)
甘味料もステビアは天然の甘味料なので安全性が確認されています
またトレハロースも大きな問題はなさそうです(もっともトレハロースは甘みは強くありませんが)
ちょっと余談になりますが、
添加物で、スクロース と スクラロース
という非常に似通った名前があります
スクロースは大雑把に砂糖のことで摂りすぎ注意(毒性はありません)ですが、スクラロースは人工甘味料で、摂らないことをオススメします
蛇足
最後に科学的証明はされていませんが、砂糖は身体を冷やすと言われています
おそらくマクロビや陰陽五行説からきていると考えられますが、血管にダメージを与えるという科学的理由から、あり得ない話ではないと思います。
しかし、逆に考えれば、夏や熱い地域では、適量の摂取であれば有効な暑さ対策であるともいえると思います。
良い甘味料ならミネラルも補え、熱中症対策にもなります。果物でも良いと思います。
環境や体調、そして心と相談し、甘みと付き合っていきましょう