着色料が使われている食品はとてもたくさんあります。
お菓子にも使われていますし、加工肉や練り物、漬け物、スープ・・・・
実に様々なものに着色料は使われています。
食べ物は味はもちろんですが、見た目も大切です。
従って、見た目の良い・美味しそうな食品にするためにはしょうがない面もあるのでしょう
しかし、逆に考えれば、それらの食品は着色料を使わなければ美味しそうに見えない・・・という風にも取れます。
我々は、見た目の為に何を犠牲にしているのでしょう?
食品の着色料について見てみます。
鮮やかな色は毒の証!? 合成着色料はやっぱり危険なのか!? 食品添加物をみる
一口に着色料、といっても様々なものがあります。
自然由来のものとしてはクチナシ色素(赤・青・緑)、カロテン色素、コチニール色素、ベニバナ色素(赤・黄)などがよく使われています。
自然由来の天然色素も多くの種類があり、これらのものは基本的に(よほど大量に摂らない限り)身体に悪影響はありません。
ただ、これら天然色素はコストがどうしてもかかってしまいます。
そこで作られたのがタール色素です。
タール色素は、石油原料で合成される着色料であるため、合成着色料と呼ばれます。
廃油でも製造可能なので非常に安価で作ることが出来ます。
そのため、このタール色素は多くの食品に使用されていくことになります。
しかし、このタール色素(以下、合成着色料と表記)は問題を孕んでいることも明らかになっています。
実際、スウェーデンやノルウェーなど北欧では合成着色料はほぼ全面的に禁止になっています。その理由は単純で「安全性が確保できない」からです。
日本では現在11種類の合成着色料が許可されています。
1964年頃は倍以上の24種類が許可されていたのですが、やはり発ガン性など安全面での課題があり、許可数は徐々に減って行き現在に至っています。
こういった情報をざっくり見ただけでも合成着色料に不安を覚える方も多いことでしょう。
実際、国単位で禁止している添加物なわけですからそれも当然ですよね。
しかし、現実では多くの企業が着色料を使い(国が許可しているのでその毒性を知らない企業もあることでしょう)、政府は未だ注意喚起などもしていません。
結局は企業と政府の癒着が主な原因なのでしょうが、お金の為に他者を犠牲にする・・・というのはなんともやるせない気持ちになるものです。
注意したい特によく使われている合成着色料
では身近で使われており、特に注意したい合成着色料を挙げてみましょう。
食品を買う時などに、原材料表示を確認してみてください。
☆赤色一〇四号
赤色一〇四号は、国立遺伝学研究所の黒田氏によれば、ヒトの胎児細胞に対して突然変異を起こす可能性があることが指摘されています。濃度(量)が大きければ大きいほどその確率は上昇することも解っています。胎児細胞が突然変異するというのは、催奇形児が生まれたり、あるいは発ガン性のことを言っています。危険度は高く、世界のほとんどの国で禁止されている添加物です。
☆緑色三号
緑色三号も世界各国で禁止されている合成着色料です。こちらも発ガン性、あるいは染色体異常が研究により指摘されています。
食品の安全性は二の次の中国ですら禁止されているものになります。
☆黄色四号
合成着色料の中でHLD症(過剰運動による学習不能児)をもっとも引き起こしていると言われているのが黄色四号です。そのメカニズムも科学的に解明済みであり、これも各国で禁止されています。花粉症など各種アレルギーも引き起こし、イジメ(他者に対して攻撃的になる)の引き金という研究報告もあります。
同種の仲間に黄色五号、赤色二号、赤色一〇二号などがあります。
☆カラメル色素
非常に、とても、とてもよく使われている色素です。食品に照りや美味しそうな焦げ目なんかを人工的に付けるために使われています。表示ではカラメル色素、としか表記されませんが実際には4種類のカラメル色素があり、特にカラメルⅢとカラメルⅣについては発ガン性や免疫力低下などの危険性が以前から指摘されています。
ちなみにカラメルⅡは日本では禁止されており、カラメルⅠは砂糖を焦がしたものなので危険性はそれほど高くはないでしょう。
しかし、前述のとおり、表記の上では”カラメル色素”としか書かれていませんので、避けるのが無難です。
これらはあくまで”よく使われていて”、”特に悪影響のあるもの”です。
合成着色料も多くの種類がありますので(それらすべてを把握するのも大変なので)、基本的に合成着色料は避けた方が良いと思います。
調べ、考え、食事を決めよう
合成着色料が使われている食品は実にたくさんあります。
コンビニ弁当など、着色料が使われていないものを探す方が難しいことでしょう(スーパーの弁当の同じ)。
是非一度、食品を買う前に原材料をチェックしてみてください。
アメリカでは、非行少年に対してある比較実験を行ったことがあります。
Aグループには合成着色料など化学添加物が入った食事を与えます。
Bグループには全粒粉のパンや玄米などの穀物・野菜などを中心とした自然食を食べさせます。
一定期間これを続けると、
Bグループは行動や精神状態が落ち着き・穏やかになりました。更生し、社会復帰した人が多数出たのです。
しかし、Aグループは食事以外は基本的に同じ条件であったのに、これといった改善は見られなかったそうです。
もちろん、合成着色料や化学添加物が全ての原因という訳ではないでしょう。
しかし、これらも要因の1つになっているのは間違いがないでしょう。
何を食べるかはあなたの自由ですが、手間を惜しんでばかりいると、あとでそのツケが回ってくるかもしれません。
特に、精神にも影響を与えるのは、身体に悪影響がある以上に問題なのではないかと個人的には思います。
どちらが良い悪いではありませんので、どのような食事を選んでもOKです。
しかし、こういった情報も知識としては覚えておいても損はないのではないかと思います。