うどん、美味しいですよね。
何度か香川県に行ったことありますが、本当に美味しかったのを今でも覚えています。
天ぷらも合うし、冷たくしても暖かくしても美味しいですよね。
そんなみんなが大好きなうどんですが、
原材料を見ると「加工デンプン」が使われているものがたくさんあります。
もちろん、「加工デンプン」はうどんだけではなく様々な食品で利用されていますが、
この加工デンプンには注意が必要だ、というのはあまり知られていません。
むしろ「デンプンは多くの食物に自然に入っているものだから安心だ」とすら思われているでしょう。
しかし、少し調べてみるとこの加工デンプンにも、それなりの事情があるようなのです。
現代では様々な食品に利用されているデンプンの一端を見てみることにしましょう。
加工デンプンに気を付けよう! 多くの食品に使われていても安全性の証明は不可能な原材料
今回調べてみます「加工デンプン」は非常に多くの食品に利用されています。
先に紹介したうどんを始めとして様々な麵製品、多くのパン系の食品、冷凍食品やソーセージなどの加工肉、お菓子やお惣菜など幅広く使われている添加物です。
よほど日ごろから食品の添加物に気を付けている人でない限りは、口にしたことのある人がほとんど、ということになるでしょう。
さて、この多くの食品に数多く入っている「加工デンプン」とはいったいどんなものなのでしょう?
普通のデンプンとは違いがあるのでしょうか?
(そもそも以前は、今ていう加工デンプンも、天然のデンプンも、原材料表記では”でんぷん”としか表記されなかったそうです)
実は加工デンプンは、天然のデンプンとはまったく一線を画すものなのです。
加工デンプンは、
”天然のデンプンに化学薬品を混ぜ合わせ、様々な化学反応を起こして製造されたもの”
なのです。
つまり、他にも数多ある化学合成添加物とまったく同種のもの、ということになります。
もとは天然のデンプンに、化学薬品を添加してこの化学合成添加物は作られます。
その結果、「デンプングリコール酸ナトリウム」や「デンプンリン酸ナトリウム」などの物質が生成されます。
また、同様の工程で「デンプンリン酸エステルナトリウム」も作られていますが、これは加工デンプンではなく”増粘剤”として原材料に表示されることになっています。
他にも安定剤やゲル化剤、乳化剤としてつかわれているものもあります。
このように天然のデンプンに様々な薬品を混ぜることによって、多くの種類の化学添加物が生み出されています。
加工デンプンは安全なのか?
実に多くの食品に使用されている加工デンプン。
実際、身体への影響はどうなのでしょうか?
これだけ色々な種類のものに使われているとなると、気になるのは健康被害はないのか、という点です。
加工デンプンとされるものは11種類あり、その1つ1つをみていくのは大変ですし、
なにより我々が原材料として確認できるのは「加工デンプン」としか書かれていないので、
11種類をまとめてみていきます。
厚労省の食品安全委員会によると、
✅発ガン性の可能性が否定できないものがある
✅乳幼児用の食品には使用が禁止されているものがある
✅同じく、乳児用の食品には使用が制限されているものがる
✅ラットの実験において副腎、精巣、盲腸などの軽微の異常がみられる
✅下痢を起こす可能性がある
これらの点が指摘されていますが、
総合的には、
「添加物として通常の使用法をしている場合には安全性に問題はない」
とされています。
また、1日の摂取制限なども決められていません。
つまり強い毒性はない、と判断しているわけです。
しかし、問題点が完全に拭い去れたわけではありません。
それには加工デンプンの製造過程の中にどうしても気になる点が残るからです。
どういったことかと言えば、
加工デンプンは、
合成するたびに、種類の違う様々な合成デンプンが勝手にできてしまう、
という点にあります。
天然のデンプンを基に加工デンプンは科学薬品を混ぜて製造する、と説明しましたが、
そもそも天然のデンプンは、
ブドウ糖とブドウ糖の分子が数千個も鎖のようにつながっています。
この分子の中で他の化合物と非常に結びつきやすい性質を持つ部分があり、合成中に他の物とは違った化合物と結合する、といったことが頻繁に起こるのです。
つまり、加工デンプンを作っても、(安全性試験を行ったものと)同じものは出来ていない、ということなのです。
ですので、試験をしたものより
より安全なものが出来ている場合もありますし、
反対に危険なものが出来ている可能性もあるわけです。
正確な安全性を確認することが出来ないのが、加工デンプンなのです。
食事は健康を支える
アーカイブで食品添加物に関して何回かあげていますので、健康に興味のある方は是非ご覧ください
注意したい食品添加物 まとめ
合成着色料について
添加物で共食いをさせられている!?
アーカイブでこれまで紹介してきました添加物と比較すると、どちらかと言えばましな方(安全な方)になりそうな加工デンプン。
しかし、加工デンプンという名称ですと、天然のデンプンとは大きく違うことは想像しにくいですよね
実際はまごうことなき化学合成添加物。
加工デンプンという名前の付け方も、いかにも”ごまかし”をしようとする意図が感じられてしまいますよね
いつも思うのは、こんなごまかしをして、
子どもたちに対して堂々とした仕事していると思えるのかな、ということ
バレなければ大丈夫だからこっそりやるんだよ、と教育しているのでしょうか・・・?
もっとも、食品会社で働いている人でも、そこまで身体に悪いものだとは知らなかったり(知識不足ではあるがこれはしょうがない面もある)、
あるいは政府が認めているんだから自分たちは悪いくない、と開き直っているのでしょうかね(こちらは悪意に近い)。
いつも書いていますが、現代は健康は自分で知識を得て実行しなければ得られない時代です。
加工デンプンを摂るな、とは言いませんが、
今後の食生活の参考にしていただければな、と思います。