今回は備忘録的な意味合いのものです。
私たちの身近に生えている草や花には、様々な効能のあるものがたくさんあるようです。
わざわざ山奥まで採りにいったり、
お金を出して高価な健康食品を買う必要もありません。
野草はその辺に生えているものなので、当然無料です。
また、野草などを使い、自分で自身の身体をメンテナンスすることが出来れば、
病院に行ったり薬に頼る機会も減ることでしょう。
お金も浮くし、体調も良くなるし、自分で作れば満足感も得られます。
そんな数々の草花を、私自身も忘れないよう、書いていこうと思います。
興味のある方はぜひ読んで試してみてください。
私自身、すでに試して効果があった物もありますので、やってみる価値はあると思います!
※体質など人によって効果が変わりますのでご了承ください
目次
備忘録 野草を使って、自分で健康を作ろう! わざわざドラッグストアに行かなくてもOK!
今回ご紹介する野草は、基本的にお茶にしていただくことを前提にしています。
もちろん、毒はありませんし、食べることも出来ますので、そういったものは一言書いておきます。
ただ、「食べれる」と
「食べて美味しい」ものは違いますのでご了承ください。
お茶にするには、野草を採取した後、キレイに洗ったら陰干しして乾燥させましょう。
目安としてはポキッと折れるくらいになったり、葉っぱがくしゃくしゃになるとOKでしょう。
お茶っ葉になったら大抵のものは、
野草5gに対して、水500mlくらいの分量で煮だすのを基本として、お好みで調整してください。
では、ご覧ください。
ヨモギ
ハーブの女王とも言われるヨモギは、けっこうあちこちに生えている植物です。
切れ込みの入った葉っぱと、裏側が白っぽい産毛のようなものがあるのが特徴。
草餅の材料や、お灸の艾(もぐさ)としても使われているなじみ深い野草です。
効能
頭痛、高血圧、冷え性、月経の不順や痛み
すり潰して塗布すれば抗炎症、抗菌作用もあると言われています。
採取時期(地域にもよります)
6~7月ごろが良いでしょう。
上の新芽の部分を使いましょう。
スギナ
スギナはつくしの兄弟みたいなもので、同じ地下茎から生えてきます。
つくしも春の珍味として美味しいですが、スギナも食べることが出来ます。
ケイ素を中心に非常に有効な成分が含まれているスーパーフードでもあります。
畑に生えているスギナは除草剤がかかっている可能性もあるのでご注意を!
(除草剤をかけても次から次に生えてくるので地獄草とも言われるほど)
効能
全体的なデトックス効果や腰痛、骨粗しょう症、また美肌効果もあります。
採取時期
5月~7月ごろが良いでしょう
タンポポ
タンポポは厳密に分ければいくつもの種類があるそうですが、
大きく分ければ「二ホンタンポポ」と「セイヨウタンポポ」に分けられます。
花の下のガクが上に向いているのが二ホンタンポポで下に向いているのがセイヨウタンポポです。
日本でも西洋でも、古来より薬として使われてきましたのでどちらを使ってもOKです。
食べることも出来ますが苦いのがタマに瑕。でも効きそう!ってなります。
効能
整腸作用、健胃作用、月経前症候群、デトックスなど
根っこを乾かしてすり潰し粉にしたタンポポコーヒーも効能抜群の飲み物です。
採取時期
根っこは3月~4月、または11月ごろ
地上部は生えていればいつでもOK
ドクダミ
ちょっと日陰でジメジメしているところに生えやすいドクダミ。
漢方ではその薬効の多さから「十薬」とも呼ばれています。
独特の香りがあり、この香りのおかげでドクダミが生えているエリアは悪臭が立ち上りにくいとも言われています。
けっこうアチコチに生えているのもいいですね
効能
抗菌作用、デトックス、疲労回復、膿み出し、血管強化、美肌(日焼けにも)、便秘など
採取時期
1つ目の花が咲いている時期が良いと言われる。概ね、5~6月ころ
ササ
ササも色々な種類がありますが、どの品種でも同様に使えます。
中国の野草に関する古文書「本草綱目」にもササが紹介されているほど、古くから薬として使われている草です。
ササにも殺菌作用があり、日本でも寿司を撒いたり、笹団子なんかもありますね。
最近の研究でも、風邪予防をはじめ、糖尿病、ガン、抗炎症など多くの薬効が期待されています。
効能
風邪、風邪予防、利尿、内臓出血、抗菌作用、糖尿病、整腸作用、口臭予防など
採取時期
8月~9月ころが最適とされます
オオバコ
日当たりの良いところに生えおり、漢方では車前草(車の通る道に生える草)という名がついています。
草だけでなく種も非常に栄養価が高く、欧米ではダイエットサプリに活用されています。
種を使う・食べる場合はフライパンで軽く炒めると良いでしょう。ゴマのように使えます。
効能
風邪、咳止め、利尿作用、眼精疲労、整腸作用、痰切り、抗炎症作用、美白作用など
種は便秘にも下痢にも効くとされるうえ、栄養豊富です。
採取時期
葉は7~8月ごろ、種は9月~10月ごろに採れます
クズ(葛)
クズも田舎の空き地に行くとよく生えている植物です。
根っこはくず粉に使われますが、精製に手間がかかるので純粋なくず粉は今では高級品です。
また、クズは有名な葛根湯にも使われており、昔から利用されている植物です。
茶葉や食用に使うのは花や葉っぱ、つるの先が適しています。
効能
風邪、肝臓の回復、糖尿病、心疾患、骨粗しょう症、更年期障害など
くず粉も同様の効果が期待できます。
採取時期
4~6月ころの若いうちに採取するのがベスト
ハコベ
ハコベも様々な種類があり、かつ色々な場所に生えている草です。
いつの間にか植木鉢の中に雑草として生えていることも珍しくない植物です。
ハコベは血の道を司る薬草とされ、産前産後の女性にとても良いとされていました。
江戸時代にはハコベの汁と塩を一緒に炒ったものが歯磨き粉として使われていたそうです。
効能
血をキレイにする、消炎作用、利尿作用、整腸作用、抗菌、抗酸化、肥満、鎮痛作用など
採取時期
生えていればいつでもOK
サクラ
日本人の琴線に触れる花、サクラ。
サクラは中国の漢方では使われず、和漢(日本で独自に発展した漢方)で利用される植物です。
ただし、樹皮(桜皮)は漢方でも使われ、抗炎症作用、抗アレルギー、抗菌作用、咳止めなどとして使われます。
果実は毒はありませんが、食用には不向きとされます。
効能
リラックス効果、アンチエイジング、咳止めなど
採取時期
5月~6月ごろ
公園の桜は高確率で殺虫剤がかかっているのでおススメしません。また、そういった場所の桜の樹皮や葉っぱ、花を勝手に持っていくと犯罪になる恐れがありますので必ずご確認ください。
スイカズラ
非常に甘い蜜を湛えるスイカズラ。英語でもHoney Suckle(蜜吸い)という名前がついています。
漢方ではつぼみを使い、非常に効果の高い風邪薬として利用されています。
メラニンの生成を抑える成分も発見されており、化粧品に配合されることの多い植物でもあります。
効能
風邪、解熱、喉の痛み、美白、保湿など
採取時期
5月~6月ごろ
柿
柿は食べても美味しいですが、漢方としてもとても優秀です。
柿の渋みは含まれるタンニンが要因ですが、血管の増強効果や血圧に対して効能のあることが解っています。
タンニンは実だけでなく、ヘタにも葉っぱにも含まれています。
干し柿にすると出てくる白い粉を柿霜(しそう)、葉は柿葉(しよう)、実を加工して丸めたものを柿餅(しべい)といい、他にも柿のヘタも含めてそれぞれ漢方で使われている非常にありがたい植物です。
効能
高血圧、美肌、二日酔い、便秘、血管疾患など
採取時期
葉っぱは5月~8月ごろ、実は10月ごろ
柿の葉っぱは若葉の時は天ぷらにして食べても美味しいです。柿に含まれるビタミンCは熱に強いので調理しても壊れません。
また、ヘタの部分もしゃっくりが止まる薬として使われてきました。
クワ(桑)
都会の方は馴染みがないかもしれませんが、非常に丈夫な木で、切っても切っても新しい芽を出し伸びてくる非常に力強い植物。
桑の実は小さいですが甘酸っぱくて美味しく食べられるフルーツです。
漢方薬としても根っこの皮を桑白皮(そうはくひ)、実は桑椹(そうじん)、葉は桑葉(そうよう)、枝は桑枝(そうし)と各部位とも使われている有用な植物です。
効能
糖尿病(予防にも)、ダイエット、安眠、リラックス効果、
採取時期
7月~8月ごろがベスト。実も同じころに採れますが、黒くなったものが熟したもので、赤い実は未熟で酸っぱいです。
ビワ
ビワの実も古くから食べられているとても美味しい食べ物です。
ビワは実だけでなく、捨てるところのない薬木です。
中国の古文書には、種、根っこ、葉っぱ、花のすべてが薬として書かれていたと言いますし、仏教の経典にも「大薬王樹」とも書かれていました。
ただ、種はちゃんと加工しないと毒があるらしいので、よく調べないで摂るのは止めておいた方がよいでしょう。
効能
咳止め、痰切り、利尿、健胃、夏バテ、花粉症など
採取時期
8月~9月ごろ
アカメガシワ
山道沿いや川沿いに良く生えている木です。
漢方では葉っぱのほかに樹皮が使われています。
若葉が赤いことと葉っぱが柏の葉に似ていることからアカメガシワと言います。
乾燥させた葉を入浴剤として使うこともあり、あせもや吹き出物、リウマチや神経痛に効果があると言われます。
効能
整腸作用、抗酸化作用、胃炎、胃潰瘍など
採取時期
6月~7月ごろ
葉っぱはお茶のほかにおひたしや天ぷらなど食用にも用いられています。
さいごに
今回は以上になります。
思ったより長くなりましたのでここまでにしておきます。
最初に書きましたが、備忘録的なものなので新しい情報があれば更新していこうと思います。
ちなみに、まだいくつか記載していないものがありますので、それは第2弾として分けてお伝えいたします。
第2弾
⇒身近に生えている草が薬草になる!