モンスターや幽霊、妖怪、魔物なんかが好きな人はけっこう多いようです。
以前、私が主催する会(スピリチュアルな会)で聞いたところ、参加者の8割が妖怪好きだと解り驚いたことがあります。そういう私も、未知のもの、特に恐竜ことなど興味津々です(個人的にはだいぶ前から恐竜は有毛だったと考えています)。
これは日本人に限ったことではないようです。
その証明になるのが世界中にある怪物や物の怪の類の逸話です。
神秘的な存在を信じたい、という願望が人間の本質にあるのかもしれません。
今回は世界中のモンスター(なるべくマイナーなヤツ)を紹介したいと思います
目次
アイルランドに住む「水中の猟犬」。エサとなる人間を、水の中も陸の上も広範囲に移動して探す怪物
太古の妖精の血を引く、アイルランドの巨人兵。ジャイアンツコーズウェイというスコットワンドまで続く道を作った。スコットランドの巨人ベンドナーを退けたことでも知られる。
スコットランドの巨人でフィン・マックールと戦う。アイルランドまでフィンを探しに行った際、フィンの妻に赤ちゃんの服を着せられ、「赤ちゃんでこれほど大きければフィンはとてつもない大きさのはずだ」と勘違いし国へ逃げ帰った。
緑か赤の服を着ている靴職人、それがレプラコーンだ。人間にいたずらをするのが大好きだが、人の願いを叶えてくれたり、虹の根元に宝物を隠したりもする。
ご覧のとおり、人と馬が合体したような姿をしている。ケンタウロスと違い、皮膚も毛もなく肉がそのままむき出しになっている怪物だ。
森の精霊。葉っぱや枝で全身が覆われている。イギリス全土で知られており、グリーンジョージやホーリーマンなどさまざまな名前でも知られている。
ロンドンを守っているという2人の巨人。ブルータスと言う戦士に戦いで敗れ、ロンドンの門番にさせられたという。
ウェストサセックス州にあるナッカーホールと呼ばれる池に住むウォータードラゴン。ジム・パルクという戦士に毒殺された。
アイスランドの海に住む邪悪な海獣。別名「ネズミクジラ」。凄まじい速さで泳ぎ、鋭い歯、そして鞭のように長い尾を持つ。
海ではアザラシ、陸地では人間の姿になるモンスター。セルキーを海に帰れないようにして結婚する者もいたが、例外なく悲しい結末を迎えている。
美しく輝く目を持つ馬。水辺に棲んでおり、川や湖の浅瀬に現れる。馬だが人間を食べ、はらわただけ残すと言う。
ウロコに覆われた尻尾とコウモリの翼を持つウェールズ地方の怪物。ウォーターリーパーとも言う。湖に棲み、漁師を水の中に引きずりこんでしまう。
髪は乱れ、常に泣いているため赤い目を持つ女の妖怪。忌まわしい叫び声を出し、その鳴き声は死の予告だとも言われている。
嵐の夜の海に現れる全身を海藻で覆われた怪物。この世のものとは思えない叫び声をあげて船を沈めてしまう。その正体は遭難した船乗りの亡霊だという。
人気の少ない墓地や廃墟に姿を見せる大蛇。そのサイズは非常に大きく、人間を丸呑みできるほどだ。スカンジナビア全土でリントヴルムの伝説は残っている。
フィンランドの近海に住むといわれるモンスター。恐ろしい姿をしており、あらゆる病気の元になる存在だと言われている。
リトアニアの巨人の娘(少女)。街を襲うドラゴンから町を守るため砂州を作ってくれた。感謝した町の人々は、町の名前をネリンガにした(実在する街です)。
いたずら好きな森の精霊。緑の毛の老人の姿で現れることが多い。旅人を道に迷われたりしながら森を守り続けている。
スラヴ神話に出てくる太古の水の精。丸太に乗って老人の姿をしている。人間を川や湖におびき寄せ引きずり込んで溺れさせてしまうという。
3つ目で腕には指も手もないスペインのモンスター。ヒイラギの樹が嫌いで母親たちはヒイラギの枝で子どもたちをクエグレから守る
領民に残酷な仕打ちを続けた貴族がその恨みで呪いをかけられた存在。全身が燃え続け、常に犬が追いかけられ、死んだ馬に乗って永遠に逃げ続けている。
上半身は美しい女性で下半身は蛇。呪いをかけられ、長い間ポルトガルで宝を守り続けている。その呪いを解いてくれる人間を探している。
フランスの洞窟に住むカタツムリのようなモンスター。粘り気のある触覚を使い、人間を捕まえて食べてしまう。
フランスの美しくも凶暴な馬。月のない夜に人間を背中に乗せて、嵐より早く走る。夜が明けるころ、背中の人間は力を使い果たし息絶えるかル・シュヴァル・マレに踏み潰される
白き貴婦人という意味の精霊。白いドレスを着て人を待ち伏せてダンスに誘う。一緒にダンスを踊ればいつの間にか消えているが断ると闇の生き物が出てきて恐ろしい目にあう
牛の胃袋の形をした肉の塊のモンスター。肉の塊と言ってもそれらは全部目で構成されており、常にギョロギョロと辺りを見回している
半分がヤギ、半分が悪魔の姿をしている。クリスマスにあらわれ、悪い子供を連れ去るために背中に籠を背負ってやってくる
イタリアはジェルンド湖に棲むドラゴン。周辺の人々に恐れられていたが、現在は湖が枯渇してしまい、タランタージオも死んでしまったという
サルディーニャ島の井戸の底に住むいわゆるオニババ。髪が常に乱れていて、ずっと梳かし続けている。井戸に落ちた子どもは永遠に髪をとかさせられる。
シチリア島にある真実と嘘を見抜く魔法の泉。紙に書いて泉にいれると、本当であれば紙は浮かび、嘘であれば紙は沈んでしまう
アウフホッカーとは「飛びかかる」の意。獲物を見つけると背後から飛びかかり、喉を切り裂く。黒い馬か犬、あるいは人間の姿になることができる
泥で形作られ、魔術によって命を与えられた門番。あまり知られていないが名前を外されると崩れて土に戻ってしまう。
湖や池の近くに住む角と6本の足を持つモンスター。恐ろしい叫び声をあげながら獲物をしとめる。「ブカ」とはクロアチア語で「叫び声」を意味する
ルーマニアに住む頭を複数持つヘビのような姿の邪悪な怪物。人間をも食べるほどの大きさで周辺では恐れられている
魔法の袋を見つけたが、重すぎて持ち上げることが出来ず、引っ張り続けているうちにいつの間にか地面に埋まっておりそのまま死んでしまった悲しき巨人
猛烈な嵐の精霊。顔は人間の女性、身体は猛禽類という姿をしている。翼とカギヅメは黄銅で出来ている。
ギリシャ神話にも出てくるひとつ目の巨人。もっとも凶暴なポリフェムスは同じくギリシャ神話の英雄オデュッセウスによって退治された。
頭はライオン、身体はヤギ、尻尾はヘビの姿を持つキマイラ。火を吐いてあちこちで村や町を破壊してきた。違う生物の身体をくっつけたモノをキマイラとも言うようになった。最後はペガサスに乗った英雄ベレロフォンによって退治された
骸骨のような容姿と鉄の歯を持つ恐ろしい魔女。人間を主食としている。バーバ・ヤーガの住む小屋はニワトリの脚がはえていて移動することができ、周りは魔女が食べた人間の骨で作った柵で囲われている
キキーモラとドモヴォーイは家を守ってくれている妖精で、つがいであることが多い。人間には友好的だが、家を散らかしておくと、怒ってもっと散らかされる
ウクライナでチェルニゴからキエフに続く道を巨木から見下ろしている半人半鳥のモンスター。甲高い鳴き声とともに通行人を襲い、荷物を盗む
身体が半分しかない気味の悪いモンスター。目も腕も脚も1つずつしかない。旅人を罠にかけ殺している。
ロシアの山頂で岩に変えられてしまった7人の巨人。始めはマンシ族を滅ぼすために山越えをしようとしていたが、神聖なマンシ族によって岩に変えられた。
オオカミとも吸血鬼ともいわれるロシアのモンスター。昼間は墓地でずっと眠っており、夜になると起き出して人を襲う
スラヴの伝説に出てくる羽が炎の色に輝いている鳥。1枚の羽根があるだけで広範囲を照らす力があるという。
余談になるが手塚治虫の「火の鳥」は未完だが、最終回として「現代編」があり、手塚治虫自身の死を持って完結させるという構想があったらしい
中央アジアのドラゴン。この地域にはたくさんのドラゴンが住むという。中でも獰猛なのがトゥガーリン・ズメイ。多くの恐怖を与えたこのズメイは、雷雨によって翼を切り裂かれ、最後は勇者アリョーシャ・ポポーヴィチによって退治された。
ブリヤート人の間に伝わる凄まじい大きさを持つドラゴン。毎日月をかじり、そして吐き出すことを繰り返している。太陽をも食べようとするが熱すぎて食べることは出来ていない
カムチャッカ半島にある火山に住む悪魔。人間が必要以上に近づくと火山を噴火させ、大災害と多くの死をもたらす
前身が毛でおおわれた巨人。争いは好きではなく、人間に近寄ることもめったになく目撃されることもほとんどない。しかし、シベリアでは彼らの叫び声が常に響いているという
森に住むいたずらが大好きなモンスター。毛むくじゃらで頭には角が生えている。森で隠れて待ちかまえ、人間を見つけると捕まえて死ぬまでくすぐられる
アルメニアの巨人。周辺を恐怖に陥れたが若い旅人が退治に出る。旅人はアズライルの首を切り、更にその頭を真っ二つに切った。するとアズライルはもう一度切ってくれと頼んだ。アズライルは3回切られると復活するからだ。旅人はこれを無視し、アズライルは絶命した
頭と足がワシ、身体がライオンの翼を持つ巨大な鳥。宝を守るのが役目とされており、その巣には黄金が敷き詰められているという。
とてつもない大きさの巨人。マンザシリの身体は大地に、目は太陽と月、そして血は川になったと言われている。火山の噴火や地震はマンザシリの身体の熱のせいで起こるとされる
ゴビ砂漠にすむ巨大なミミズのようなモンスター。強力な毒を持ち、それを使い人間や動物を捕食する。ミミズ同様、地中に潜り移動することもできる
亀の甲羅を持つ文学好きのモンスター。中国のお寺にはこのビシの像が置いてあることが多く、触れると幸運が訪れると言われている
1本足の巨大な鳥で雨の鳥としても知られている。嵐を起こしたり、川の水をクチバシで吸い上げ、各地に降らせる力があるという
中国全土にいるといわれる人の血を吸うゾンビ。ピョンピョン飛んで移動するのが特徴。昼間は隠れており、夜にだけ行動する。
過去に映画の題材にもなっている
9つの頭を持つ巨大なヘビ。身体中から毒を出し、川や湖を毒の沼地に変えてしまう。兎(う)という英雄に退治されるが、そのさいに流れ出た相柳の血で辺り一帯が汚染されてしまったほどだ
頭に1本の角を持つ神獣。物事の真偽を見極める力を持っている。悪事を見抜くことにも長けており、悪者には罰を与える正義の使者だ
巨人だが、頭を持っておらず、目と口は胴体についている。自らの頭を刎ねた黄帝(中国の伝説上の皇帝)を深く恨んでいる。戦場に出る際の形天の舞いというのもある
毎年、春節(中国の正月)に現れる凶暴な怪物。作物を食い荒らしたり子どもを連れ去ったりする。だが年(にゃん)は赤色と大きな音が苦手なため、人々は春節になると家などを赤く塗り、爆竹を鳴らしたり笛を吹いたり大きな音を出して追い払うようになった。
狐の妖怪。キツネが1,000年以上生きると色が銀色になり、尻尾が9本に増え九尾狐になるといわれている。非常に賢く、人間を騙したり姿を変えたりすることもできる
一般的な龍と違うのは、全身が鱗ではなく毛で覆われていること。翼にも羽が付いている。黄河が氾濫したさい、応龍は自分の尻尾を使って水路を掘り、洪水を止めてくれた。四龍(赤龍、青龍、白龍、黒龍)の長とも言われている。
四海竜王ともいわれ、4匹いて4つの海をそれぞれが海を支配する龍。また雨も管理しており、人々は雨乞いをするときは竜王にお願いしている。神獣である龍が人格化した姿であるともされている
身体は馬のような形だが炎のウロコに覆われている。性格は穏やかで優しく、草や虫を踏み潰さないよう雲の上を歩いて、食べ物も肉は食べない。麒麟は見た者に幸運を与え、英雄の誕生を教えてくれたりもする
韓国にいるいたずら好きな小鬼。姿を消すことが出来る。相撲も好きで通りかかった人に勝負を挑む。強欲な人間から金品を奪い、貧しいものに与えたりもする
巨大なキバをもつ凶暴な鬼。ネパールにいる。村の悪いことをする子どもたちを食い荒らしていた。困った村人たちは年に1回グルマパに大量のご馳走をして子どもを喰えないくらい腹いっぱいにしたという
フィリピンにいる頭の無いモンスター。非常に臭いにおいを放つが、あまり人気のある所には姿を見せない。ムカデとヘビしか食べない
フィリピン版の鬼。醜い姿が特徴的。大きな口に大きな牙があり、目は1つだけギョロリとついている。死んだものの肉を貪り食う
女の吸血鬼。ジャングルの中をうろついており、訪れた人間の血を吸う。特に子どもの血を好んでいるという
マレーシアのジャングルに住み、あらゆる動物をエサにしていた。しかし、豆鹿のカンチルが「空が落ちてくるから穴の中に隠れるといい」と騙して穴に入らせると、他の動物たちが急いでその穴を塞いでしまった
蛇神であるが様々な姿で各地にその名前が残っている。複数の頭を持つヘビの姿であったり、ドラゴンのような姿であったり、上半身が人間下半身が蛇の姿であったりと多様だ。財宝を守る門番であったり、美しい地下宮殿に住んでいたりと役割も不定だ。性格も慈悲深いナーガもいれば邪悪なナーガもいる。各地に根付いた存在になっている。女性のナーガはナギニという
バリ島に住む悪霊。昼間は普通の人間の姿をしており、暗くなるとモンスターになる。返信するためには薬が必要で、薬の材料が人間の内臓。そのため墓場の死体や眠った者から内臓を抉りだす。頭だけ外して飛び回らせることもできる
ギョロリとした目、大きな牙、長い舌が特徴のインドネシアの聖獣。人間の子どもを食べる魔女ランダと戦ってくれている。幸運をもたらす存在でもある
翼を持つ魔法の馬。タイの偉大なる王シソンの愛馬だった。空を飛べるだけでなく、非常に早く動くことが出来、乗り手が目的地を告げるとあっという間に連れて行ってくれる。
ヒンドゥー教神話の鬼神。姿は様々なものが伝えられ、恐ろしい巨人から美しい女性まである。夜になると力を増す特性がある。ラークシャサの王ラーヴァナは凄まじい力を持っているという
死体に住みつく鬼。死体がダメになると移り住まなくてはならないため、常に戦場をうろついている。
ヒンドゥー教の神話に出てくる鬼神で、ピシャーチャも死体を求めており、たいていは墓地にいる。疫病をもたらすともいわれ、病人を襲って体内から蝕んでいく
かつてはガンジという名の呪術師だったが、龍を倒しても人々が感謝をしなかったため生まれ変わって邪悪な龍アパラーラになってしまった。アパラーラは嵐や河川の氾濫をあやつり、農作物などを滅茶苦茶にしたが仏陀がこれを従えることに成功した。その後洪水は12年に1度だけになった
タコに似ている巨大なモンスター。真っ赤な身体と、とぐろを巻く触手を持っている。酷い臭いを放っており、漁船を海の中に引きずり込む。触手は切っても切っても次々にはえてくる。アイヌ民族に伝わる怪物だ
まるまるとしてブヨブヨした変な姿をしている。そこら辺りをウロチョロしている。人に危害を加えることはないが、魚の腐った臭いが玉にキズ
もともとは邪悪な龍で、若い娘の生贄を村々に要求していた。しかし、ある高僧が九頭竜を説き伏せ、それ以後は村々を守る守り神になった
人の顔をした実を付ける樹木。その実は会話をすることも可能。大抵は枝の先でクスクス笑っているという。この実は食べることも可能だそうだ
炎と空気の魔神。人間が誕生する数千年も前に黒い炎から生まれたと言われている。人間にも動物にも煙の柱にも化けることが出来る。邪悪な面も善良な面もあるが、怒らせた人間は恐ろしい目にあわされる。中東各地で知られる魔神だ
甲羅の上に山や谷ができるほど巨大なウミガメ。ジッとしていると島にしか見えず、時に甲羅に上陸する者もいるが、ザラタンが潜ると一緒に海に飲み込まれてしまう
アラビアの船乗りの間に伝わる恐ろしい海の怪物。巨体を持ち、船を丸ごと飲み込むこともできるが、ダンダンにとって人間の肉は毒なので食べられることはない。ダンダンの肝臓で作った薬をつけると水中で呼吸できるようになる
頭は人間、身体はライオン、尻尾は何本もの毒針が付いている人食いの獣。楽器のような声を出すことでも知られている。元々はイランの怪物だったと言われている
フマとは、ペルシャ語で「素晴らしい鳥」の意味を持つ。地上に降りてくることはなく、一生空を飛び続けている。フマを見た者は幸福が訪れ、フマを殺したものは40日以内に死んでしまう
アルボルズ山脈に住む賢鳥。羽には怪我や病気を治す不思議な力が宿っている。捕まえることは不可能に近く、仮に捕まえてもすぐに死んでしまう
イランの白いドラゴン。凶暴な巨人デーウが魔法によって姿を変えられた成れの果てだと言われている。後にペルシャの英雄ロスタムに退治される
アラビア半島を飛び回る最強の怪鳥。象をも鷲掴みし、叩きつけて殺してしまうほどの力の持ち主。象はヒナのエサでしかないという大きさだ
虹色の羽根を持つ火の鳥。不死ではあるが、500年ごとに自らの炎で燃え尽き、その灰の中から再び蘇る。世界各地に不死鳥の伝説は残されている
上半身は人間、下半身はサソリという異形の怪物。サソリとは言っても天まで届くほど大きな体を持っている。ギルタブリルは睨むだけで相手を殺せる力を持っている
半魚人で水の精霊と言われている。悪さは特にせず、家や家族を守ってくれる存在。アッシリア人はクルルの絵を家の中に飾り魔除けにしていた
街角で通りかかった人になぞなぞを出し、正解できなかったものを殺してしまうモンスター。シルクの布に火をつけて見せてやると慌てて逃げだしていく
とてつもない大きさを持つウミヘビ。体の長さは1,000km以上にも及び、ドラゴンすら捕食してしまうこともある。海の絶対王者
顔がワニ、上半身がライオン、下半身がカバの女性の幻獣。「魂を食らうもの」として古代エジプトで恐れられていた。死者の心臓が1枚の羽根と量りにかけられ、その死者の人生が価値のないモノだと判断されると心臓を食べられた。心臓を食べられた死者の魂は永遠にさまようことになる
砂漠に住む双頭のヘビでワシの足と毒を出すキバを持つ。例え半分に切られても放っておくといずれくっ付いてしまう。アンフィスハエナの皮は風邪薬の材料にもなるという
頭は持たず、顔は胸にある人種。リビアの地図にはブレムミュアエ人が数多く描かれていたが、未だにその痕跡を見つけることは出来ていない
元々はリビアの女王だったが、嫉妬深い女神によって子どもを食べる怪物に変えられてしまったのがラミアだ。上半身は女性、下半身はヘビ。夜になると目を外し見張りをさせて体を休める
いたずら好きだが非常に賢いクモ。世界中の物語を管理しており、クモの巣を出すように次々に物語を生み出し楽しませてくれる。西アフリカ全土にアナンシの名は広がっている
美貌と豊かな髪を持つ水の精。下半身は魚。神々と人間を繋ぐ役割を持ち、彼女たちを敬うものには幸運をもたらし、病気からも守ってくれる
ジンバブエのザンジベ川にいる蛇神。頭だけ魚であとはヘビの姿をしている。人間が川にダムを作ったせいで妻と会うことが出来なくなり、その怒りを露わにすることがある
南アフリカにいる小人のゾンビ。毛はボサボサで目はいつも睨みつけるようにしている。様々な姿で現れると言われるが、共通するのはとても臭いこと
マダガスカルにはえる食人木。よく茂った分厚い葉と垂れ下がるような形長いツタのような枝が特徴。食べるというか吸血されるらしい
別名「稲妻鳥」。羽ばたきで嵐を起こしたり、病気を蔓延させたりさせる怪鳥。動物の血を好んでおり、しかも相手が苦しむのを楽しむ。たった一晩で家畜を全滅させる
水中に棲み、大渦のみならず竜巻をも引き起こす怪物。蛇のような形をしており、大きさも非常に大きいがとぐろを巻くとかなり小さくなれる。
カリブにいる邪悪で凶暴な魔術師。様々な姿に変身することが出来る為見つけることが困難。眠っている人間の足の指の間から血を吸うのが好き
アステカ文明の伝承に出てくる水棲生物。尻尾の先が人の手のようになっていて、それを使い人間を水中に引きずり込む。目玉と歯と爪しか食べない。
カリフォルニアにいるという巨大なバッタのモンスター。手足にある鋭いトゲ、背中にカゴを背負っているのが特徴。カゴに子どもを入れてさらっていく
世界で最も醜く、そして可哀想なモンスター。イボとシワだらけのたるんだ皮膚を持ち、そしていつも泣いている。見つけ捕らえることは簡単だが、捕まえると溶けて涙の水たまりになってしまう
前身毛むくじゃらの巨人。全長5mほどになると言われている。素早く2足歩行ができ、大きな足跡をつけていく
馬の頭、人の胴体、コウモリの翼、カギヅメのある手、ヤギの足、そして蛇のような尻尾をもつモンスター。ニュージャージー州で目撃されている
上半身は人間、下半身は犬のモンスター。動物の血を吸って生きている。イヌイットの伝説に出てくる怪物だ。
カワウソが人格化した存在。獲物の魂を盗み、仲間に変えていく。アラスカやカナダの先住民族の伝承に出てくるモンスターだ
頭が馬、身体がワニのモンスター。ハイエトリックの皮は幸運を呼ぶといわれており、船に入れておくとクジラがとれるとされている
洞窟にすむ悪霊。人間の姿に変身することもできる。マヤ文明の神話に出てくるモンスターで災いを呼ぶともいわれる
アリゲーターマンともいわれる半人半鰐の怪物。元は漁師だったが悪魔に騙されてこの姿にされた。聖セバスチャンの祭日にだけ獲物となる人間を探し求める
アマゾン川の主と言われる大蛇。その表皮は様々な色に変化させることが出来る。「スペインランチャ」という船に姿を変えることもできる。人も食べ、大きな口で船ごと丸呑みしてしまう
頭はアザラシ、胴体が人間、下半身は魚。ブラジルの海を住処にしており、人間を見つけると捕まえて巣に連れて行ってしまう
ジャガーが人格化したモンスター。魔術師が巨大な猫の皮をかぶり魔法を唱えてティグレ・カピアンゴに変身すると言われている。
ポリネシア人の故郷・ハワイキの英雄クぺが共に旅をした伝説の魚。アオテアロア(現在のニュージーランド)を発見したのはこのコンビだ
ニュージーランド・マオリ族の神話に出てくるトカゲのモンスター。ニュージーランドに上陸したクペを案内したりもした。ほとんどが凶暴で人を襲って食べるが極まれに知能が高く友好的なタニファがいる。ニュージーランドの最北に港(現在のウェリントン港)を作ったのもタニファだ
海の精霊。髪は赤く、するどいカギヅメを持っているのが特徴。夜にしか活動せず、その肌が白く輝いているという
森の妖精。金髪か赤毛をしていて、ニュージーランド全土に住んでいる。人間を助けるときもあれば、捕まえて連れていかれてしまう時もある。ある呪文を唱えると逃げて行ってしまう
オーストラリアの先住民族アボリジニの民話に出てくる巨大なモンスター。人をも簡単に食べ、フープ・スネークとともにこの地域の住民に恐怖を与えていた。しかし、ロビンとワグテイルという2人の鳥人によって焼き殺された
名前の通り、自分の尻尾を加えて輪になりタイヤのように転がって獲物を追いかける毒蛇。フープ・スネークはオーストラリアのみならず、世界中の地域の民話伝承に登場する
身体中が腐った肉、ボロボロの骨で出来ており、血まみれの腱でなんとか繋がっている恐ろしい見た目のモンスター。昼は活動せず、夜になると血を求めて彷徨う
オーストラリア全土の沼などに棲んでいる人食いモンスター。毛に覆われた手には水かきがついたものや蹄(ひづめ)になっているものもいる。洪水と干ばつを起こし、人間を見つけるとさらって奴隷として使役する。そして最後には食べてしまう
南極大陸の近くで見られるニンゲンというモンスター。白くブヨブヨしている。目と口に見えるのはただの穴で、外見では器官らしきものは見られないという
空を飛ぶ恐竜のようなモンスター。歯が並ぶクチバシ、コウモリのような翼、先端が割れた尻尾が特徴。腐りかけの人間の肉が大好物だという。パプアニューギニアで目撃されている。
バンクス諸島にいるといわれる巨大なクモ。メラネシアの創造神カットとは友人で、共に人間を創りだした存在とされている。しかしマラワは人間ができるとビックリして埋めて殺してしまう。これにより人間には抗えない「死」が与えられてしまったのだ
フィジーに住む非常に温厚で優しい巨人。手と頭を身体から切り離すことが出来、手は指を使って自分で歩いたり、頭を持ち上げて遠くを見たりすることが出来る
タヒチの巨大なタコのモンスター。凄まじい大きさでその手でしっかりと地球を掴んでいると言われている。戦いの神ルアがそれを引きはがそうとしたがトゥム=ライ=フエナは決して離さなかった
地震の神。英雄ティイティイと戦い、片腕を取られてしまう。もう片方は炎の秘密と引き換えに残された。人間は炎を使えるようになり、地震も(片腕のため)小さくなったという
世界中にモンスターはいても(創造されても)、各地で似たような存在がいるのは面白いですね。距離が離れていても、文化や環境が違っても、未知のものへの興味・恐怖そして願いは人間にとって不変のものであることが推察されますね
面白いモンスターがいたらぜひ教えてくださいね