人には意識レベルというものがあります。
簡単に言うと、自分の精神的なレベルがどのくらいか・・・人間性がどのくらい高いか低いか、というものです。
当たり前かもしれませんが、
このレベルが高ければ社会的に成功しやすい・・・
というわけでもなさそうです。
しかし、幸せになりやすい、とは言えるかもしれません。
ともかく、自分のレベルをある程度でも知ることで今後の自分の成長の1つのヒントになるのは間違いがなさそうです。
今回はこの意識レベルを知ることによって、今自分がどのくらいの精神性を持っているのか
どのようなことに注意していけばよいのかを考えてみたいと思います。
あなたの意識レベルは? 人間の成長を図る真実と主観性から知る、あなたの人間度
意識レベルというものを提唱したのはアメリカの精神科医(米国精神医学会終身会員)デイヴィット・R・ホーキンズ博士です。
ホーキンズ博士は幼いころに霊的な覚醒体験をしたと言われており、そこから人間の精神や内面に興味を持ち精神科医になったそうです。
博士は、キネシオロジーテスト(筋反射による適合テスト)などによって人間の意識レベル(精神レベル)を図ることが出来ることを知りました。
博士はそれを体系化し、
0~1,000の間に数値を置き、その数字によってステージがあることを示したのです。
0に近くなれば意識レベル(人間としてのレベル)は低く、
1,000に近づけば近づくほど悟りに近い存在になっていきます。
さらに博士は、1,000までの数字を
17の階層に分けて説明し、
さらにそれを大きく2つに分けて考えたのです。
それが以下の図になります。
ホーキンズ博士は、
上部のうまくいきやすい人のグループを「パワー」
下部の上手くいきにくい人のグループを「フォース」
と名付けました。
上に行くほどポジティブで幸福なエネルギーが強くなります。
また、下に行くほどネガティブで妬みや嫉み、怒りや悲しみのエネルギーが強くなります。
なので、意外と下の人の方が社会的に成功している場合もあります(ネガティブとはいえ強いエネルギーを持っているため)。
しかし、社会的成功が人間としての価値基準とは言えません。
ホーキンズ博士は、
「お金持ちだとか貧乏だとかは関係がない。
有名だとか無名だとか、そんなことも関係はない。
意識レベルが高いか低いか、つまり人としてどのくらい成長できたのか。
それが何よりも重要だ。」
と述べています。
この辺りはそれぞれの価値観もあるかもしれませんが、
精神科医としてそれなりの地位を築いてきた人が語っているのは説得力があります。
もし人間に魂というものがあり、輪廻転生(生まれ変わり)があるなら、
持ち越すことが出来ないお金や地位は、実はたいした価値を持たなくなります。
逆に人間性を高めることによって、魂は向上し、成長することによって、
現生でもより生きやすく、より快適に過ごせるようになるかもしれませんね
ターニングポイントは200点
先ほど紹介しましたパワー(ポジティブに生きれる)とフォース(ネガティブな人生)との境界線は200点と設定されています。
この200点というラインは、生きやすさ、という点でも見ることが出来ますが他の見解もあります。
200未満の人生の視点を見てみますと、
プライド、怒り、欲望、恐怖、恥など・・・
自分の外にあるものに対して心が奪われてしまっているのが解ります。
自分の中にあるもの以外は、自分ではどうすることもできません。
また、これらのネガティブなエネルギーを紛らわすために、お金集めや権力に執着するのも特徴と言えるでしょう。
特にエネルギー値が125~175あたりの「欲望」・「怒り」・「プライド」が人生の中心に来ている場合、
自分の利益やプライドを守るために平気で人を貶めたり騙したりする人もいます。
それらは怒りという凄まじい(負の)エネルギーによって支えられるので、今の社会制度ですと成功しやすいと考えられます。
これは逆に言えば、今の社会制度が125~175の意識レベルの人に合った(そのレベルの人達が作った)システムとも言えます。
ホーキンズ博士は200点未満の人は、
自分だけが生き残るためにエネルギーが使われている、と述べています。
こういった意識を乗り越え、200点以上に達すると、
勇気や中立、意欲などが生まれてきます。
お分かりかと思いますが、
これらは全て自身の内側から湧き出てくるものです。
本当の意味で自分の力で生きていけるようになる・・・ということなのでしょう。
特に分かり易いのは「中立」で、
この意識レベルになると物事を公平に見ることが出来るようになります。
「善」と「悪」という二元論に固執せず、あらゆるものに両面性があり、すべてに意味があることを理解できるようになるのです。
こちらが正しくて、あちらが間違っている・・・といった戦争(小さな喧嘩も含む)の原因を手放すレベルですね。
さらにその上に行くと、受容や理性、愛など
他の人を受け入れ、その関係を育んでいくことが出来るようになっていきます。
それらを「理性」、つまり自分の思考を基に行って生きていけるわけですから、人生がより良いものになっていくのも当然と言えるでしょう。
700以上になりますと、いわゆる悟りを開いた状態になるとされています。
キリストやブッダの存在したレベルだと言われています。
その感情も表現不能とされており、人間としてワンランクどころか遥かにレベルアップした状態であることが伺えます。
意識レベルを上げるためには?
では意識レベルを上げるにはどうしたらよいのでしょう?
結論を言えば、
地道に頑張るしかない、
ということに尽きるでしょう。
ホーキンズ博士も、
人の一生において、ほとんどの場合、1~30ポイントほどしか意識レベルは上がらない、
と語っています(暗に輪廻を肯定しているともとれる)。
しかし、人間とはまさにその通りです。
例えばダイエットで考えてみても、
今日5km走ったから痩せる・・・なんてことはあり得ません。
毎日毎日、何か月も運動や食事改善をするから成果が出るのです。
逆も同様で、
今日はたくさん食べたから太る、ということもないんです。
食事を食べ過ぎる、甘いものばかり採るなどの繰り返しで太るのです。
受験勉強だって、仕事だって、
毎日の積み重ねが能力の向上につながります。
毎日、人間性を上げることを意識して生きる。
これしかないのです。
安易な言葉(特に金儲け系やスピリチュアル系に多い)などに騙されないようにしましょう。
・・・とはいえ、効率的な方法もあります。
それは、本物に触れる、ということ。
過去に残された素晴らしいホンモノの芸術品や古典は、私たちの意識を良く刺激してくれます。
以下にそれらの一部を上げておきますのでご覧になってみてください。
【古典】
✅バガヴァットギーター(インド古典)
✅イミタツィオ・クリスティ(トマス・ア・ケンピス)
✅十住心論(空海)
など
【経典】
✅仏教古典(大乗仏教・小乗仏教)
✅ヴェーダ(ヒンドゥー教聖典)
など
※東洋宗教に精神レベルが高いものが多いようです
【音楽】
✅カノン(パッヘルベル)
✅モーツァルト
✅チェイコフスキー
など
※これらはホーキンズ博士の本にて紹介されているものです。
余談ですがカノンは私の最も好きな曲です
【その他】
✅鳥のさえずり
✅猫の喉なり(ごろごろ)
✅グランブルー(映画)
など
※ゲーテの作品もお薦めできます
意識レベル測定方法
現在のあなたの意識レベルを測定する方法としてキネシオロジーテストがあります。
これは筋肉反射テストといわれるもので、
これにより大まかな意識レベルを測ることが出来ます。
有名なオーリングテストもキネシオロジーの一種ですね。
やり方は簡単で
①2人でやります。
②測られる側が片腕を地面と水平に伸ばして上げます
③測られる側が「私は今、〇〇のレベルにいます」と宣言します。(腕は伸ばして上げたたまま)
④宣言後すぐにもう一人が2本指でその腕を下に押します
⑤その反応が強ければ(簡単に下に落ちなければ)そのレベルに近いと考えます。楽に腕が下に落ちたらそのレベルからは遠い位置にあると考えます。
以上です。
非常に簡単ですが、これは
思い込みやその時の状態(健康状態含む)によって変わる可能性もありますので、あくまで目安にしてください。
そもそもホーキンズ博士も、人は一日のうちでもその時その時で意識レベルは変わることを指摘しています。
以下に高い状態で保ち続けられるかも重要なポイントなのでしょうね。
興味のある方はぜひ試してみてください。
最後に、世界の平均的な意識レベルは現代(2023年ごろ)では200ちょっとだと言われています。
平均200を突破したのが1980年ごろだと言われています。
確かにそれまでは歴史的にも、人として考えられないような惨い事件も多々ありますよね・・・
ただあくまでこれは平均ですし、大まかな想定でしかありません。
実際にはより高い人もいるでしょうし、ずっと低い人もいるでしょう。
大切なのは、人を身分や地位、生まれや見た目などで判断しないことではないでしょうか?
ちなみに日本人の平均はかなり高いといわれており、一説には平均600ほどもあるとか・・・
実際はどうなのかは解りませんが、子供が一人で公園に遊びに行ける国って、実は意外とないですからね。
さすがに600はリップサービスのように思いますが、でも世界平均よりは日本平均の方が高いような気はしますね。
あなたは、どのくらいの意識レベルですか?
【おススメの意識レベル向上アイテム・リンク先】
●バガヴァットギーター(インド古典)
●イミタツィオ・クリスティ(トマス・ア・ケンピス)
●十住心論(空海)
●ヴェーダ(ヒンドゥー教聖典)
●カノン(パッヘルベル)
●モーツァルト
●チャイコフスキー
●グランブルー(映画)